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【深堀り解説】扁平母斑(いわゆる茶あざ)の原因について

コラム
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赤ちゃんや子どもの体に茶色いあざを見つけ、「治療は必要?」「自然に消えるの?」と不安になる方は多いのではないでしょうか。

特に顔や首など目立つ場所にある場合、将来の見た目や本人の気持ちまで心配になることもあるでしょう。

この記事では、扁平母斑(へんぺいぼはん)の原因や治療方法、治療の流れをわかりやすく解説します。お子さまのあざに不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

扁平母斑は子どもによく見られる茶あざ

扁平母斑(へんぺいぼはん)は、皮膚にできる茶色いシミのようなあざで、以下のような特徴があります。

 

・約10人に1人の割合でみられる

・男女差はほぼなし

・手のひら・足の裏以外、全身どこにでもできる

・生まれつき、または成長とともに出現する

・通常は1箇所に発症することが多いが、3~4箇所に発生するケースもある

 

一見シミのように見えますが、医学的には皮膚の浅い部分におけるメラノサイト(色素細胞)の異常によるあざに分類されます。

 

扁平母斑の原因

扁平母斑の原因は、皮膚に存在するメラノサイト(色素細胞)にあります。メラノサイトは、肌の色を作るメラニン色素を生成する細胞です。

通常は均一に分布していますが、扁平母斑は一部のメラノサイトが活発に働き、メラニンが局所的に増えることで、茶色く見える状態になります。

なお、どのようなメカニズムでメラノサイトが活性化してしまうのかは、現時点で明確に解明されていません。

 

先天性と遅発性の違い

扁平母斑には、先天性と遅発性の2つのタイプがあります。先天性の扁平母斑は、生まれつき存在します。

一方、遅発性の扁平母斑は思春期頃に出現し、徐々に濃くなることがあります。遅発性の場合、「ケガのあとにできたのでは?」と心配されるケースがありますが、外傷が原因で発症することはありません。

外傷後にできる色素沈着とは、まったく異なるものです。

 

扁平母斑が悪性化することはない

扁平母斑は、先天性・遅発性のいずれの場合でも、悪性化すること(皮膚がんになること)はありません。

また、重大な病気と直接関連することもなく、健康への影響はほとんどないあざとされています。ただし、扁平母斑と似たあざの種類によっては注意が必要なケースもあるため、自己判断は避けるのが望ましいといえるでしょう。

 

扁平母斑は自然に消えないことが多い

扁平母斑が自然に消えることは、ほとんどありません。反対に成長とともに色が濃くなったり、あざの面積が広がったりする可能性もあります。

扁平母斑は皮膚がんや健康への影響などの医学的リスクは低い一方で、子どもへの心理面への影響が問題になることがあります。周囲から指摘され悩んだり、思春期のコンプレックスになったりすることも珍しくありません。

そのため、見た目の改善を目的に治療をするケースが多く見られます。

 

扁平母斑の治療方法

扁平母斑は、Qスイッチレーザーやピコレーザーなどのレーザーを用いて治療するのが一般的です。メラニン色素に反応するレーザーを照射し、色素を破壊することであざを薄くします。治療の特徴は以下のとおりです。

 

治療の特徴
治療間隔 3ヶ月~1年
治療回数 1回~数回
痛み ・輪ゴムで弾かれる程度の刺激
・麻酔クリームを使用することも可能
ダウンタイム ・赤み・かさぶた:数日~1週間程度
・一時的に色が濃く見えることがある

扁平母斑の治療は、保険が適用される場合があります。医師の診断に基づくため、まずは医療機関での確認が必要です。

 

早期治療がすすめられる理由

扁平母斑は自然に消えることがほとんどないため、早い段階での相談・治療が重要とされています。早期治療がすすめられる主な理由は、以下のとおりです。

 

・0歳に近いほど皮膚が薄く、治療効果が出やすい

・1歳までに治療することで再発リスクを大幅に軽減できる

・保険適用となるケースが多く、費用負担を抑えられる

・痛みや治療の嫌な記憶が残りにくい

・体を固定しやすいため安全に施術できる

・将来のコンプレックスや心理的負担を予防できる

 

お子さまのあざに対して、「治療すべきかどうか」と悩むのは自然なことです。不安なまま過ごすのではなく、まずは一度専門医へ相談してみてください。それがお子さまにとって、最適な選択につながります。

 

治療するかどうか迷ったときの判断ポイント

以下に当てはまる場合は、治療を前向きに検討するタイミングといえます。

 

・顔や首など目立つ部位にある

・あざの色が濃くなってきた

・本人や家族が気にしている

・将来的な心理的負担が心配

 

「まだ早いかも」と迷っている段階での受診でも問題ありません。まずは正確な診断を受けたうえで、治療の必要性やタイミングを一緒に考えていくことが大切です。

 

来院から治療までの流れ

初めての受診でも安心いただけるよう、来院から治療までの一般的な流れを紹介します。

 

1. 診察・診断
医師があざの状態を確認し、扁平母斑かどうかを診断します。似たあざとの見分けも重要なため、専門的な判断が必要です。

 

2. 治療の必要性・方法の説明
現在の状態をもとに、治療が必要かどうか、どのような治療方法が適しているかを丁寧に説明します。回数の目安やリスクについても事前に共有します。

 

3. レーザー照射
症状に応じたレーザーを用いて照射を行います。施術時間は数分程度です。必要に応じて麻酔クリームを使用し、痛みの軽減にも配慮します。

 

4. アフターケア
施術後は軟膏の塗布や保護テープなどで患部を保護します。自宅のケア方法についても詳しく説明します。

 

5. 経過観察
治療後の経過を確認し、必要に応じて再照射を行います。状態に合わせて無理のない治療計画を立てていきます。

 

治療後の注意点・アフターケア

施術後の肌は、非常にデリケートな状態になっています。きれいに治すためには、アフターケアが重要です。特に以下の点に注意しましょう。

 

・紫外線対策の徹底:外出時は日焼け止めや帽子を使用し、色素沈着を防ぐ

・患部をこすらない:刺激によって色素沈着が起こる可能性があるため、やさしく扱う

・処方された外用薬を正しく使用する:炎症やトラブルを防ぐため、医師の指示に従ってケアを行う

 

治療は施術して終わりではなく、治療後のケアも大切なプロセスです。不安な点があれば、遠慮なく医師に相談しながら治療を進めていきましょう。

 

扁平母斑に似たあざとの違い

扁平母斑と似た見た目のあざはいくつかあり、見分けが難しいケースも少なくありません。代表的なものとして、以下のあざが挙げられます。

 

扁平母斑に似たあざの特徴
あざの種類 特徴
ベッカー母斑 ・肩や胸にできやすく、男性に多くみられる
・思春期以降に出現することが多い
・毛が生えることがあるのが特徴
表皮母斑 ・1,000人に1人の割合で発症する茶色のあざ
・やや盛り上がりがあり、ざらついた質感を伴うことが多い

見た目が似ているあざでも、原因や治療方法はそれぞれ異なります。正しい診断をもとに最適な治療方法を選択することが、改善への近道となります。

 

まとめ

扁平母斑は、メラノサイト(色素細胞)の働きによりメラニンが増加することで生じる茶あざで、決して珍しいものではありません。健康への影響や悪性化の心配はありませんが、自然に消えることはなく、見た目が気になるのが問題です。

特にお子さまの場合、成長とともにあざが濃くなったり、将来的にコンプレックスにつながったりする可能性もあるため、早めの対応が重要とされています。

当院では、患者さまの気持ちに寄り添った治療を第一に掲げて診療を行っていますので、ぜひ気軽にご相談ください。

 

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