【症例解説】足首の異所性蒙古斑のレーザー治療と経過
足首の異所性蒙古斑
足首の異所性蒙古斑の症例をご紹介します。
足首に青あざがあり、生後3ヶ月の時に初めて当院を受診されました。
照射前
異所性蒙古斑は自然に消えることもありますが、色味が濃いと大人になってからも残ることがあります。
今回の症例は色味が濃く、自然には消えない可能性があったため、生後3ヶ月からレーザー治療を開始しました。
1回照射半年後
まだ中央の色は濃いものの、全体的に薄くなっているのがわかります。
2回目照射半年後
かなり薄くなりました。まだ中央部の色が濃いため3回目照射も行っています。
施術名 使用したレーザー |
PICOsure |
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説明 | 異所性蒙古斑に対するPICOレーザー治療 |
副作用 | 赤み、痛み、水疱、かさぶた、炎症後色素沈着、炎症後色素脱失 |
料金 | 税込み約8,000円 |
異所性蒙古斑のレーザー治療について
当院ではピコシュアというレーザー機器を用いて異所性蒙古斑の治療を行っています。
ピコシュアは755nmの波長を使用しており、他の1064nmのピコレーザーに比べてメラニン色素に対する吸光度が3倍と高いです。
これによって低エネルギーでも非常に効果の高い治療効果を発揮することができ、異所性蒙古斑に対しても高い効果を期待できます。また、他レーザーよりも短い照射時間で治療できるため、ダウンタイムやその後の合併症のリスクを少なくすることが可能です。
照射時には痛みが伴うため、麻酔のテープもしくはクリームを使用します。
照射後は当日からシャワー可能です。照射後は1-2週間ほど軟膏とガーゼ処置が必要となります。照射直後は赤みや腫れ、初回は小さな水疱ができることがあります。1週間ほどで薄いかさぶたになって剥がれます。照射後1ヶ月程度は茶色っぽくなり色が濃くなったように感じることがありますが、徐々に薄くなっていきます。
また、レーザー照射には白抜け(色素脱失)のリスクがあります。白抜けは日焼けした状態での照射で起こりすいため、日焼けした場合は最低でも2か月間は遮光してから照射をするようにしています。保育園など集団生活になると日焼け止めのこまめな外用は難しいため、当院ではテープの日焼け止めをお勧めしています。治療前から治療期間はずっと日焼け対策が必要となります。
異所性蒙古斑は大人になってからでも治療はできますが、完全に消すのは難しくなるため、当院では赤ちゃんからの治療をお勧めしています。
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