子供のウンナ母斑って消える?消えない?見極めるポイント3選!
お子さんのウンナ母斑はもう薄くなってきましたか?
大半は消えるといっても、数年間も変化がないと不安を感じますよね。
「子供がウンナ母斑に気づいて嫌がっている」
「なかなか消えないけど、このあざって本当にウンナ母斑なのかな」
「そろそろレーザー治療をしてもいいのかな」
あざの消退時期は個人差があってなかなか薄くならず、心配になるお母さんは多いと思います。
レーザー治療を検討する方も少なくありません。
そのためこの記事では、そもそもあざとは何か、ウンナ母斑の特徴を前半に解説します。
そしてレーザー治療前にウンナ母斑が消えるかどうかを見極めるポイントを中心に、>当クリニックのレーザー治療も後半にご紹介します。
目次
あざとは
皮膚とその箇所の色が違って見えるものをあざと言います。
基本的には色によってあざの種類を見分けることができ、赤あざ、青あざ、茶あざ、黒あざなどがあります。
青あざは、皮膚の深いところ(真皮)のメラニン色素を作る細胞が増えることで発症し、太田母斑や異所性蒙古斑のことをいいます。
茶あざは、皮膚の浅いところ(表皮)のメラニン色素が増加した状態で、そばかすや扁平母斑のことをいいます。
黒あざは、さらに表面に近い部分でメラニン色素が増加した状態で、一般的にほくろのことをいいます。
このように皮膚のどの層に母斑があるかで、色や種類が変わります。
そしてウンナ母斑が属している赤あざは、局所的に皮膚の毛細血管が拡張や増殖をすることで、赤やピンク色に変色しているあざのことを指します。
ウンナ母斑とは
ウンナ母斑は、赤あざの中でも正中部母斑に分類されます。
正中部母斑はまぶたや唇の上、頭や首の後ろによくできて、赤ちゃんの命には問題なく悪性ではありません。また、人から人へ感染することもありません。
そして赤ちゃんの頭部からうなじにあるウンナ母斑は、多くの場合、逆三角形のような形をしています。
境界は不鮮明で、色調にむらがあり淡い赤い色をしています。特に凹凸はなく平坦です。
これは、赤ちゃんを運んできたコウノトリのくちばしの跡とも呼ばれています。
赤ちゃんは入浴時や泣いているときに体温が高くなり、ウンナ母斑の毛細血管が拡張して、赤みが濃く変化することがあります。体温が下がると元に戻りますので、心配はいりません。
また、ウンナ母斑は圧迫すると、その時だけ消えたように見えますが、母斑となって集まっている毛細血管の中の血液が、一時的に周りへ逃げているだけなので、すぐに血液が戻り赤くなります。
ウンナ母斑が消えるか見極めるポイント
そしてここからは、子供のウンナ母斑が消えず、レーザー治療を検討中のお母さんへ、ウンナ母斑が消えるか見極めるポイントを3つ紹介します。
年齢
1つ目は年齢で判断する方法です。
ウンナ母斑は新生児の20~30%が持っているとされています。
4人に1人の赤ちゃんにあると考えるとそう珍しくはないものです。
正中部母斑は基本的に3歳あたりまでに消えると言われていますが、ウンナ母斑の場合、約半数は成人になっても残ってしまいます。
当クリニックでは基本的に色の薄いものなどは3歳までレーザー治療を行わず、外来で経過を見ていきますが、色が濃く気になる場合は乳児期からの治療をお勧めしています。
中には成人してからレーザー治療をされる患者様もいらっしゃいますので、治療時期が遅くなることについて心配はいりません。
位置と濃さ
2つ目は、位置と濃さから判断する方法です。
うなじの上の方にあるものは、頭髪によって隠れるため気にしなくてもいいでしょう。
ウンナ母斑は淡い赤色で、他の色のあざと比べると、皮膚の色に近く目立ちません。
消えていく期間に関しては、あざの箇所や状態によって変わりますが、数年間かかるケースもあります。落ち着いて様子をみましょう。
ウンナ母斑ではない可能性
3つ目は、他のあざである可能性です。
うなじに赤いあざがあるからといっても、すべてがウンナ母斑というわけではありません。
同じ赤あざで言うと、イチゴ状血管腫とポートワイン母斑(単純血管腫)の2つがよく間違われます。
■イチゴ状血管腫
イチゴのような鮮やかな赤色をしています。
イチゴの表面のようなプツプツとしたあざであったり、大きく膨らんだコブのようなあざであったり、皮膚内部にできて青くなったりと、3タイプに分けられます。
生後1~3カ月にかけて急速に大きくなり、6~12カ月でイチゴのように最大になります。その後3~6歳ころに消退していきます。
イチゴ状血管腫は悪性ではありませんが、赤みやふくらみが残ることもあるため早期の治療をおすすめします。
■単純性血管腫(ポートワイン母斑)
単純性血管腫は、境界がはっきりとした隆起を伴わない赤あざです。
ピンク色から紫色まで幅広い色味がみられます。ワインをこぼしたように赤あざが出るためポートワイン母斑とも呼ばれています。
そして単純性血管腫は、悪性ではありませんが、自然に消えることがないため注意が必要です。
この2つの赤あざは、それぞれウンナ母斑には見られないあざのふくらみや、あざと皮膚の境界がはっきりとしている特徴があります。
表記していること以外にも、ウンナ母斑を見極める判断基準はあります。あざの専門医が自信を持ってご対応しますので、ぜひお問い合わせください。
ウンナ母斑のレーザー治療
最後に当クリニックのレーザー治療についてご紹介します。
レーザー治療の概要
当クリニックは最新レーザー機器VビームPrimaを使用しています。
施術時は冷たい空気を当てて表皮を保護しながらレーザー照射を行うため、ほとんど痛みはなく、数分で終了します。
もし不安な場合は、必要に応じて麻酔テープやクリームを塗ることもできます。
見た目と音でお子さんが怖がってしまうため、できるだけ明るい雰囲気を作って施術を行います。
1回の施術で消失することもありますが、残った場合は3ヶ月間隔で追加の施術を行いながら経過を見て行きます。
複数回レーザーを照射しても健康に害はありません。
また、こども医療費助成制度の年齢であれば保険適用で治療を行えます。
レーザー治療の副作用
レーザーに対する反応で、術後は内出血のような赤紫色になり、周囲が赤く炎症か起こってしまうこともありますが、1〜3週間ほどで消失します。
炎症後色素沈着のおそれもありますが2~3か月で元に戻ります。
術後には、状態によってしっかりと軟膏治療や紫外線ケアを行いますのでご安心ください。
ウンナ母斑のレーザー治療
- まとめ
- ウンナ母斑は基本的に3歳までに消える
- 成人してからでもレーザー治療は可能です
- ほかのあざの可能性もあるため、まずは専門医に相談しましょう
まずはお気軽に、ご相談ください
あざの種類によっては、自然に消えないものや早急な処置が必要なケースもあります。
当院ではお子様のあざ、大人のシミなどを、皮膚科専門医と形成外科専門医が診察を行います。
WEBからも簡単に予約ができるようになりました。
是非ご気軽にご連絡ください。
あざ治療をご希望の方は、
こちらからご予約ください