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蒙古斑の原因は?赤ちゃんのおしりの青あざの正体!

コラム
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赤ちゃんのおしりや腰に見られる青いあざを、蒙古斑といいます。多くの赤ちゃんに見られるため、「そのうち自然に消えるもの」と考えられがちです。しかし「なぜできるの?」「治療は必要?」「跡が残ることはある?」と不安に感じる保護者の方も少なくありません。

特に、おしり以外の目立つ場所に青あざがある場合、「消えなかったらどうしよう」と悩まれるケースもあります。この記事では、蒙古斑の原因をはじめ、他の青あざとの違い、病院を受診する目安やレーザー治療について分かりやすく解説します。

 

蒙古斑とは

蒙古斑とは、赤ちゃんのおしりや腰まわりに見られる青色~青灰色のあざのことです。日本人を含むアジア系の赤ちゃんには非常に高い確率でよく見られ、生まれつき存在するケースがほとんどです。

一般的なおしりの蒙古斑は、お子さまの成長とともに徐々に薄くなっていきます。多くの場合は5〜6歳頃までに目立たなくなり、小学校に入るころまでには自然に消えていくため、基本的には治療をしなくても問題ありません。

 

蒙古斑ができる原因

蒙古斑が青く見えるのは、皮膚の深い部分に存在するメラノサイト(色素細胞)が関係しています。通常、お腹の中で胎児が成長する過程(胎生期)において、メラノサイトは皮膚の表面近くへと移動していき、肌の色を作ります。しかし、その移動の途中で、一部のメラノサイトが皮膚の深い層である真皮(しんぴ)にとどまってしまうことがあります。

真皮に残ったメラノサイトがメラニン色素を作り出し、それが皮膚の表面を通して青く透けて見えている状態が蒙古斑の正体です。つまり、打撲などのケガや、何らかの病気が原因で発生するものではありません。

また、蒙古斑や異所性蒙古斑は、病気や妊娠中の生活習慣、育て方が原因でできるものでは決してありません。これは生まれつきある良性のあざであり、赤ちゃんの健康に直接影響を与えるものではないため、ご両親がご自身を責める必要はありません。

 

なぜ青く見える?

では、なぜ蒙古斑は青く見えるのでしょうか。本来は成長の過程で皮膚の表面近くへ移動するはずの色素細胞が、真皮という深いところに取り残される場合があります。そのため、光の性質(チンダル現象)により青く透けて私たちの目に届きます。一方、波長の長い赤い光は皮膚の奥を通過してしまうため、結果的に青っぽく(または青黒く)見えることになります。

 

蒙古斑以外の青あざとの違い(異所性蒙古斑・太田母斑)

青あざには、一般的な蒙古斑以外にもいくつか種類があります。

 

異所性蒙古斑

おしりや腰まわり以外(腕・足・背中・肩・顔など)にできる蒙古斑を異所性蒙古斑と呼びます。原因は通常の蒙古斑と同じですが、おしりの蒙古斑に比べて自然に消えにくい傾向があります。

異所性蒙古斑の詳しい症状や消えやすいケースについては、こちらの記事をご覧ください。
【症例解説】青あざ(異所性蒙古斑)のレーザー治療と経過

 

太田母斑

太田母斑とは、主に顔(目の周りや頬など)の片側に現れる青褐色〜褐色のあざです。生まれつきある場合と、思春期以降に現れる場合があります。日本人をはじめとするアジア人に多く、通常は顔の片側(まれに両側)に発生します。

蒙古斑とは異なり自然に消えることはなく、年齢とともに色が濃くなることが多いのが特徴です。青あざの種類は一般の方には見分けが難しいことも多いため、ご不安な場合は自己判断せず医療機関にご相談ください。

 

病院を受診する目安・治療を検討すべきケース

おしりや腰まわりにあり、成長とともに薄くなっている青あざであれば、経過観察で問題ありません。しかし、以下のようなケースでは自然消失しにくいことがあるため、一度医療機関を受診し、治療を検討することをおすすめします。

病院を受診する目安
あざの場所 おしり、腰以外(腕、肩、顔、足首など)にある場合
色の濃さ 3歳を過ぎても薄くならない、または濃くなっている
あざの範囲 範囲が広い、色が濃い
片側に青みがかった灰色のあざがある(太田母斑との鑑別が必要)
色の特徴 茶色のあざと青色のあざが混在している
見た目 大人になっても残っており、気になる場合

個人差はありますが、早期にレーザー治療を開始するほど、治療効果が出やすいとされています。「様子を見ていたらそのうち消えるだろう」と判断せず、一度専門医に診てもらうことが大切です。また、治療を行う場合は、レーザー治療が第一選択となります。

 

蒙古斑・青あざのレーザー治療について

蒙古斑や青あざの治療では、メラニン色素に反応する医療用レーザーを照射し、色素を細かく砕いて少しずつ薄くしていきます。あざの濃さや範囲によって治療回数は異なりますが、1回で完全に消えるわけではなく、複数回の施術が必要になるのが一般的です。なお、蒙古斑や太田母斑のレーザー治療は健康保険が適用されます。

 

早期治療がすすめられる理由

早期治療のメリット
高い治療効果 若い肌は新陳代謝が活発なため、回復が早い傾向がある
治療回数の軽減 早期に治療を開始することで、必要な治療回数を減らしやすい
心理的負担の軽減 物心がつく前の1歳未満のうちに治療を完了することが、精神的なメリットになる
費用負担の軽減 乳幼児期に治療を始めれば、多くの自治体で医療費助成制度が適用され、自己負担を大幅に軽減できる

大人になってからでも治療は可能ですが、目立つ場所にある場合、成長するにつれて本人がコンプレックスになることがあります。「友達にからかわれる」「人前で肌を見せたくない」などの心理的な負担を避けるためにも、早期の治療がおすすめです。

 

当院での治療法、治療の流れ

当院では、PICOレーザーを用いて青あざの治療を行っています。PICOレーザーは、従来のレーザーよりも非常に短い時間(ピコ秒)でエネルギーを照射できるレーザー機器です。周囲の皮膚への熱ダメージや負担を最小限に抑えながら、効率よく色素を粉砕することができます。

 

治療の流れ

診察・診断
まずはじめに医師が診察し、あざの状態や種類を診断します。

麻酔
痛みを和らげるために麻酔テープ、または麻酔クリームを塗ります。

レーザー照射
レーザーを患部に照射します。範囲により照射時間は異なりますが、数分から十数分程度です。

アフターケア
照射後は経過観察をしながら、ご自宅でのセルフケア も必要です。

 

治療の経過と注意点

レーザー照射直後は軽いやけどの状態になるため、安静や冷却によって照射部の痛みを軽減します。一般的な治療の経過と注意点は以下の通りです。

一般的な治療の経過
照射直後〜数日後 輪ゴムで弾かれたような痛みがあり、赤みや軽い腫れが生じます。
1〜2週間後 約1〜2週間は自宅で軟膏を塗り、ガーゼやテープで保護します。かさぶたが自然に剥がれ落ちるのを待ちます。
1か月 患部が一時的にあざの色が濃くなる炎症後色素沈着が起こることがありますが、正常な治療過程の一部です。患部の摩擦は避け、軟膏などでしっかり保湿し、徹底した紫外線対策をしましょう。
3〜6か月後 炎症後色素沈着も落ち着き、あざの色が薄くなったことが実感できます。通常3か月以上の間隔を空けて、複数回のレーザー照射を行います。

あざの大きさや濃さにもよりますが、目立たなくする、または完全に消すまでに3〜5回程度の照射が必要となることが多いでしょう。

ただし、あざが非常に広範囲に及ぶ場合や、小さなお子さまで安全確保のために全身麻酔が必要と判断される場合には、対応可能な提携医療機関をご紹介します。お子さまの年齢や症状に合わせて、無理のない安全な方法をご提案しています。

 

当院の特徴

当院では、まず丁寧な診察とカウンセリングを行い、「本当に蒙古斑なのか(太田母斑などではないか)」「自然に消える可能性はどのくらいあるのか」を専門医の目で見極めたうえで治療方針をご提案しています。

小さなお子さまの治療においては、保護者の方の不安に寄り添うことが何より大切だと考えています。「いますぐ治療した方がいいのか」「もう少し様子を見た方がいいのか」といったご質問にも丁寧にお答えし、お子さまの将来を見据えた適切な治療タイミングをご提案しています。

 

よくある質問

Q. 蒙古斑は放置しても問題ありませんか?

A. おしりや腰にある一般的な蒙古斑であれば、多くの場合、成長とともに自然に薄くなるため経過観察で問題ありません。ただし、服で隠れない目立つ場所にある場合や、色が濃く広範囲な場合は、一度ご相談ください。

 

Q. 蒙古斑は遺伝しますか?

A. 蒙古斑そのものが直接遺伝するわけではありません。ただし、日本人を含むアジア系の人種においては、生まれつき蒙古斑が出現しやすいという遺伝的なルーツ(人種的特徴)を持っています。

 

Q. レーザー治療は痛いですか?

A. 輪ゴムでパチンと弾かれたような痛みがありますが、当院では表面麻酔を使用し、できる限り痛みを抑える工夫をして施術を行っています。

 

まとめ

蒙古斑は、胎児期の発達過程で皮膚の深い部分に色素細胞(メラノサイト)が残ることで起こる青あざです。多くの場合は成長とともに自然に消えていきますが、異所性蒙古斑や色が濃いものは消えにくく、大人になっても残ってしまうことがあります。

「自然に消えるのかな」「治療すべきかな」と迷われた場合は、ご自身で判断せず、まずは医療機関へご相談ください。お子さまの将来のためにも、不安を抱え込まず、気になる症状がある場合はお気軽に当院へお問い合わせください。

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