雀卵斑(そばかす)

雀卵斑（そばかす）について

そばかすの症状

そばかすとは、雀の卵のような斑点ができるため、雀卵斑（じゃくらんはん）と呼ばれている症状のことです。

そばかすは5㎜以下の小さなしみや斑点が鼻の周りを中心に散らばるように発生します。

顔の鼻から頬のまわりを中心に細かい薄茶色の斑点が散らばるように発生します。春から夏は目立ち、秋から冬にかけて薄くなる傾向になります。

白人に多く見られ、日本人では色白の人にできやすい傾向があります。

年齢的には、５〜６歳の幼児期からでき始めることが多く、成長とともに増え、思春期に濃くなります。

しみとそばかすはいっしょくたにされがちですが実は違うものなのです。

しみ・そばかすとは、表皮内で過剰に蓄積したメラニン色素のことです。肌の色の濃さを左右するメラニン色素は、その量が多くなるほど肌の色が濃くなります。

「しみ」はホルモンの影響、紫外線などが関わって発生すると考えられており、妊娠を機にできる人も珍しくありません。一方、「そばかす」は後天的にできるしみとは異なり遺伝性が高いです。

また、発生の仕方に違いがあり、出現部位や形状から見分けられます。鼻の周りを中心に散らばるように発生するそばかすとは違い、しみは狭い範囲にできることが多く、とくに額、頬、耳前部、に出現しやすいです。さまざまな色や形、大きさで、形は不定形ながら境界ははっきりしています。

このようにしみとそばかすには違いがあります。

そばかすは生まれつき、遺伝的要因のためにできることがほとんどです。ですので予防は難しいのです。しかし、それ以上そばかすを濃くしないために、対処をすることはできます。ではその対処法をご紹介します。

紫外線は肌にメラニンを生成し、そばかすを濃くする原因となります。

そのため、紫外線対策は必須。どういった対策があるのか書いていきます。

・日焼け止め

まずは日焼け止めを塗ることを心がけましょう。

日焼け止めはSPFとPAに注目して選びましょう。SPFは「Sun Protection Factor」の略で、UVBに対する防止効果を示すものです。UVB（B波）は、紫外線が当たってから短時間で肌に赤みや炎症を引き起こし、黒く沈着しやすくなるもののことです。

SPFは2～50＋と表示され、数字が大きいものほど効果が高まります。

そしてPAとはProtection Grade of UVA」の略です。日焼けして肌が黒くなるのはこのA波（UVA）の影響です。PA～PA＋＋＋＋までの強さがあり、＋の数が多いほど効果が高いものになっています。

SPA、PAを「面倒だから一番効果が強いものを使っておけばいいんでしょ」と考えている人は要注意です。効果が高いということは強い薬品を使っているということ。効果が高いものは肌のダメージも大きくなります。乾燥肌や敏感肌の人は気を付けましょう。

・日傘や帽子などのUVケアグッズを使う

日傘や帽子など、日焼け対策グッズを使うのもおすすめです。特に夏場は毎日使うことを推奨します。上記の日焼け止めで紫外線対策を行ったから日傘や帽子はいらない、ということはありません。日焼け止めでも防ぎきれない紫外線をばっちりガードするためにもUVケアグッズを使いましょう。

雀卵斑の治療では、一般的にレーザー治療が効果的です。

レーザーを使用すると色素を完全除去することができますが、レーザー照射後は照射範囲に絆創膏を貼る必要があり、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。そのため、再発の多いそばかすに対しては、光治療を使用してそばかすを薄くし、再発を予防することが最善だと考えられています。

レーザー機器はPICOレーザーで治療を行います。

PICOレーザーは3つの照射モードがあり、そばかすに使用するのは主にPICOスポット、PICOトーニングの二つです。

PICOトーニングは低出力のレーザーを広範囲に照射することでメラニンを減らす手法です。

PICOスポットは気になる部位に集中的にレーザーを照射する方法です。出力が強く、シミやそばかすを短い時間で治療することができます。

PICOレーザーは肌へのダメージが少ないことも特徴です。当医院では最新型のレーザー機器を使用し治療を行っていきます。

また、ダウンタイムが少ないことも特徴です。ダウンタイムはほとんどなく、医師の指導の下であればすぐにメイクをすることも可能です。

そばかすの治療で主に用いられている、PICOスポット、トーニングは主に以下のような副作用が報告されています。 施術後に数時間で治る程度の赤みや、水疱、色素沈着が起こる可能性があります。

まれに照射部が白く色素が抜けることがあります。

これら以外にも副作用の可能性はありますが、施術まえに医師の方からしっかりとした説明がありますので、もし不安なことがあれば遠慮せずに相談しましょう。

治療費用については、こちらのページをご覧ください。ただ治療範囲によって費用が異なってきますので、医師に相談いただきますようお願いいたします。

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