【症例解説】青あざ(異所性蒙古斑)のレーザー治療と経過
赤ちゃんのお尻にできる青あざ(蒙古斑)が、お尻以外の部位にできたものを異所性蒙古斑と言います。
異所性蒙古斑自体は珍しいものではなく、ほとんどのものは成長とともに自然に消えていきます。しかし、色調の濃いものは大人になっても残る可能性があり、薄くするためにはレーザー治療が必要となります。
大人になってからでも治療はできますが、完全に消すのは難しくなるため、残る可能性のあるものは赤ちゃんでの治療をお勧めしています。
赤ちゃんの繊細なお肌にレーザーを当てると、赤くただれたり、かさぶたになったりしないだろうかと心配になると思います。レーザー治療後の経過についてよく質問を受けますので、今回は当院で照射した例をいくつかをお示ししたいと思います。
異所性蒙古斑の症例1:初診時8ヶ月
レーザー照射前
レーザー照射2週後
レーザー照射半年後
照射2週後では黒っぽくなり、一時的に色が濃くなったように感じますが、半年後には目立たなくなっています。
施術名 使用したレーザー |
PICO sure |
---|---|
説明 | 異所性蒙古斑に対するPICOレーザー治療 |
副作用 | 赤み、痛み、水疱、かさぶた、炎症後色素沈着、炎症後色素脱失 |
料金 | 税込み約7,500円 |
異所性蒙古斑の症例2:初診時5ヶ月
レーザー照射前
レーザー照射2週間後
レーザー照射半年後
照射2週間後、症例1のような黒っぽい変化はありませんが、若干の赤みと皮むけが目立ちます。半年後、わずかな白抜けはありますが、青みはほとんどわからないくらい薄くなっています。
施術名 使用したレーザー |
PICO sure |
---|---|
説明 | 異所性蒙古斑に対するPICOレーザー治療 |
副作用 | 赤み、痛み、水疱、かさぶた、炎症後色素沈着、炎症後色素脱失 |
料金 | 税込み約7,500円 |
レーザー照射後の注意点
照射後は当日からシャワー可能です。照射後は1~2週間ほど軟膏とガーゼ処置が必要となります。照射直後は赤みや腫れ、初回は小さな水疱ができることがあります。1週間ほどで薄いかさぶたになって剥がれます。照射後1ヶ月程度は症例1のように茶色っぽくなり色が濃くなったように感じることがありますが、徐々に薄くなっていきます。
症例1,2ともに1回の照射でかなり薄くなりました。色調が濃い場合は数回の照射が必要となることがありますが、自然経過でも薄くなりますので完全に消す必要はありません。なお、2回目照射は3か月~半年後に照射します。
また、レーザー照射には白抜け(色素脱失)のリスクがあります。白抜けは日焼けした状態での照射で起こりすいため、日焼けした場合は最低でも2か月間は遮光してから照射をするようにしています。
保育園など集団生活になると日焼け止めのこまめな外用は難しいため、当院ではテープの日焼け止めをお勧めしています。治療前から治療期間はずっと日焼け対策が必要となります。
生まれつきの青あざにお悩みならまずはご相談を
今回は比較のために手の甲の2例をお示ししました。
照射後の変化には個人差がありますが、青あざに悩まれている方の参考になりましたら幸いです。
あざ治療をご希望の方は、
こちらからご予約ください