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酒さと赤ら顔の違いとは?毛細血管拡張症との違いや治療方法を解説

コラム
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「赤ら顔」は顔が赤く見える状態を表す言葉で、病名ではありません。毛細血管の拡張や酒さなど、さまざまな原因があります。

毛細血管拡張は、皮膚の表面近くの細い血管が目立つ状態です。一方、酒さは顔の赤みなどが続く慢性的な皮膚疾患で、その症状として毛細血管拡張が見られることもあります。両者を完全に別のものとして分けることはできません。

この記事では、用語の関係と診察で確認する症状、薬・ケア・レーザー治療の役割を解説します。

 

酒さと毛細血管拡張症の違い

酒さに毛細血管拡張が伴う場合もあります。次の比較は症状を整理するための目安で、どちらか一方に当てはめて診断するためのものではありません。

主な症状の違い

 
比較する点 毛細血管が拡張した状態 酒さ
主な見た目 細い血管が線状などに目立つ 顔の赤み。毛細血管拡張や赤いぶつぶつ・膿疱を伴うこともある
感じ方 血管の目立ち方だけでは、ほてりなどの有無は判断できない ほてり・ヒリヒリ感・乾燥などを伴うことがある
顔の部位 頬や鼻など 頬・鼻・額・あごなど、顔の中央部を中心に見られる

赤みとぶつぶつが重なる場合や、目の乾燥・充血などがある場合も、診察で症状全体を確認します。写真や色だけの自己判断は避けましょう。

原因と悪化しやすいきっかけ

毛細血管が目立っているという所見だけでは、原因までは特定できません。いつからあるか、赤み以外の症状、使用している薬などを診察で確認します。

酒さの原因は十分には解明されていません。紫外線、暑さや温度変化、飲酒などで赤みが強くなる方もいますが、症状を悪化させるきっかけと、病気が発症した原因は同じではありません。すべての方に同じ要因が当てはまるわけでもありません。

毛細血管拡張症とは

毛細血管拡張症は、皮膚の表面近くにある血管が拡張して目立つ状態です。頬や鼻の周りなどで細い血管が透けて見えることがあります。

酒さの症状として現れることもあるため、「血管が見えるから酒さではない」「炎症があるから毛細血管拡張ではない」とは判断できません。

毛細血管拡張症の種類4つ

 

毛細血管拡張症は、血管の広がり方によって以下のように分類されます。

 

種類 状態
単純(線状)型 枝分かれのない毛細血管が広がっている状態
樹枝状型 広がった毛細血管が枝分かれしている状態
クモ状型 毛細血管がクモの巣のように広がっている状態
丘疹型 毛細血管の拡張によって皮膚が少し盛り上がり、周囲に血管が確認できる状態

毛細血管拡張症の治療方法

目立つ血管や持続する赤みが気になる場合には、診断に応じて色素レーザーなどの機器治療を検討します。炎症によるぶつぶつもある場合は、その症状に対する薬物治療を組み合わせることがあります。

レーザー治療は、血管に含まれるヘモグロビンに光を吸収させて作用させる治療です。治療の適応と、保険が適用されるかどうかは別に確認する必要があります。赤みがあるという理由だけで、すべての治療が保険適用になるわけではありません。

酒さとは

酒さとは、主に顔の中心部に赤みやほてり、ニキビのような症状が現れる慢性的な炎症性皮膚疾患です。

30〜50歳頃に発症することが多く、女性に多く見られる傾向があります。酒さは症状が長期間続くことがあり、状態に応じた治療が必要です。

酒さの種類4つ

 

酒さでは、赤みと毛細血管拡張が中心の状態、赤いぶつぶつや膿疱がある状態、皮膚が厚くなる状態、目の症状がある状態などが見られます。複数の症状が重なることもあるため、下の分類だけで一つの型に決めつけず、現れている症状に応じて治療を考えます。

 

種別 症状
紅斑毛細血管拡張型 顔の赤みや毛細血管の拡張が見られる
丘疹膿疱型 赤く盛り上がったぶつぶつや膿を伴う発疹が見られる
瘤腫型 皮膚が厚くなり、こぶ状の変化が起こる
眼型 目の乾燥、異物感、充血、まぶしさなど目の症状が出る

紅斑毛細血管拡張型のように赤みだけが現れる場合もありますが、丘疹膿疱型ではニキビに似たぶつぶつが出ることがあります。

ただし、酒さによるぶつぶつは毛穴詰まりによるニキビとは異なるため、適切な診断が必要です。

酒さの治療方法

 

薬物治療、肌への刺激を抑えるケア、レーザーなどの機器治療は、それぞれ目的が異なります。赤いぶつぶつや膿疱には外用薬などを検討し、目立つ毛細血管や持続する赤みには色素レーザーなどを検討します。

薬で炎症が改善しても血管の目立ちが残ることがあり、レーザーだけですべての症状が改善するとも限りません。症状の組み合わせと希望に応じて、治療方針をご相談ください。

参考:日本皮膚科学会「一般公開ガイドライン」(尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023)

赤ら顔を悪化させないための注意点

 

洗顔やタオルで強くこすらず、肌に合う保湿剤を使い、日焼け止めや帽子などで紫外線から肌を守りましょう。刺激が強い製品を無理に使い続けることは避けます。

飲酒、辛いもの、熱い飲食物、暑さなどで赤みが強くなる場合は、自分の症状との関係を確かめて調整します。一律にすべてを禁止するのではなく、悪化する場面を診察時に伝えることが役立ちます。

こうしたケアは肌への刺激や症状の悪化を抑えるためのものです。ケアだけで、目立つ血管が必ず消えるわけではありません。

酒さ・毛細血管拡張症に効果があるレーザー治療

酒さや毛細血管拡張症による顔の赤みには、Vビームによるレーザー治療が行われることがあります。

当院では、Vビームプリマという色素レーザー機器を使用した赤み治療を行っています。Vビームプリマについて、治療の効果やダウンタイム、施術料金について解説します。

レーザー治療の効果

Vビームプリマは、595nmの波長を持つロングパルスダイレーザーです。

血液中のヘモグロビンに反応するレーザーを照射することで、赤みの原因となる拡張した毛細血管に作用します。照射範囲や出力を症状に合わせて調整できるため、毛細血管拡張症や酒さによる赤みに対して使用されています。

また、冷却機能を備えているため、皮膚への負担を抑えながら治療を行うことができます。

詳細:当院ではVビームPrima・ピコシュアを使って治療を行っています

ダウンタイム

レーザー照射後には、赤み、腫れ、ヒリヒリ感、紫斑(内出血)などが生じることがあります。水疱、かさぶた、炎症後色素沈着、色素が抜ける変化などにも注意が必要です。

症状の出方や続く期間は、照射条件、部位、肌の状態などによって異なります。すべてを「正常な反応」「一定の日数で元に戻るもの」と考えず、治療前に想定される経過と連絡の目安をお伝えします。強い痛み、水疱、赤みや腫れの悪化があるときは、早めにご連絡ください。

施術料金・保険適用

Vビームプリマによる治療は、症状や診断内容によって保険適用となる場合があります。保険適用によるVビームプリマの施術料金例は以下のとおりです。

 

面積 10㎠まで 20㎠まで 30㎠まで 40㎠まで
1割負担 2,720円 3,220円 3,720円 4,220円
3割負担 8,140円 9,640円 11,140円 12,640円

上記は1回あたりの治療費です。
症状によっては複数回の治療が必要になる場合があります。また、照射範囲や症状によって料金は異なります。詳しい費用については以下の料金ページをご確認ください。

詳細:受診料金表

赤ら顔でお悩みの方はクリニックへご相談ください

毛細血管の拡張と酒さは、症状が重なることがあります。赤みの見た目だけで区別せず、ぶつぶつ、ほてり、乾燥、目の症状なども含めて診察で確認します。

気になる症状に対して、薬、スキンケア、機器治療のどれを用いるかは一人ひとり異なります。治療の効果と限界、費用、治療後の経過をご説明し、ご希望も伺いながら治療方針を一緒に考えていきます。

あざ治療をご希望の方は、
こちらからご予約ください