酒さと赤ら顔の違いとは?毛細血管拡張症との違いや治療方法を解説
顔の赤みが続き、「これは酒さなのか、ただの赤ら顔なのかわからない」と悩んでいませんか。
赤ら顔の原因には、酒さや毛細血管拡張症など複数の疾患があります。
どちらも顔の赤みが出るため見た目は似ていますが、症状や原因、適した治療方法は異なります。
毛細血管拡張症は、広がった毛細血管が皮膚から透けて見えることで赤みが出る状態です。
一方、酒さは顔の赤みだけでなく、ほてりやヒリヒリ感、ニキビのようなぶつぶつなどの炎症症状を伴う慢性的な皮膚疾患です。
この記事では、酒さと赤ら顔の違い、毛細血管拡張症との違い、治療方法について詳しく解説します。
目次
酒さと毛細血管拡張症の違い
酒さと毛細血管拡張症は、どちらも顔の赤みが現れることがあるため、同じものだと思われることがあります。しかし、毛細血管拡張症は主に血管の拡張によって赤みが出る状態であり、酒さは炎症を伴う慢性的な皮膚疾患です。
主な症状の違い

酒さと毛細血管拡張症の主な特徴や症状の違いは以下のとおりです。
| 種別 | 毛細血管拡張症 | 酒さ |
|---|---|---|
| 特徴 | ・毛細血管が広がり、赤みが続く ・血管が透けて見える ・炎症を伴わないことが多い |
・顔の赤み ・ほてり ・毛細血管の拡張 ・赤く盛り上がる発疹 ・膿を伴うぶつぶつ |
| 自覚症状 | ・基本的に自覚症状は少ない ・熱感を感じる場合がある |
・ほてり ・ヒリヒリ感 ・かゆみ ・チクチクした痛み ・肌の乾燥 ・目のかゆみや充血など |
| できやすい場所 | ・頬 ・鼻周辺 |
・頬 ・額 ・鼻 ・あご |
毛細血管拡張症は、赤みのみが見られることが多く、ニキビのような凹凸や強い炎症は基本的にありません。
一方、酒さでは赤みだけでなく、ヒリヒリ感やほてり、ニキビに似たぶつぶつなどの症状が出ることがあります。ただし、症状だけで完全に判断することは難しいため、顔の赤みが続く場合は専門医による診察を受けることが大切です。
原因の違い
酒さと毛細血管拡張症では、発症に関係すると考えられている要因にも違いがあります。
| 種別 | 毛細血管拡張症 | 酒さ |
|---|---|---|
| 主な原因 | ・遺伝的要因 ・加齢 ・女性ホルモンの影響 ・寒暖差 ・飲酒や香辛料などの刺激 |
原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関係すると考えられています。 ・紫外線 ・気温変化 ・精神的ストレス ・飲酒や香辛料 ・遺伝的要因 |
毛細血管拡張症は、女性ホルモンや体質、加齢などが関係して発症することがあります。
酒さは原因が明確には分かっていませんが、紫外線や温度変化、ストレスなど複数の要因が重なることで症状が現れると考えられています。
毛細血管拡張症とは
毛細血管拡張症とは、皮膚の中にある毛細血管が広がったまま戻らなくなり、血管が透けて赤みとして見える状態です。
毛細血管は表皮の内側にある真皮層の浅い部分に存在しており、顔には多く分布しています。そのため、毛細血管が拡張すると頬や鼻周辺などに赤みが現れやすくなります。
毛細血管拡張症の種類4つ

毛細血管拡張症は、血管の広がり方によって以下のように分類されます。
| 種類 | 状態 |
|---|---|
| 単純(線状)型 | 枝分かれのない毛細血管が広がっている状態 |
| 樹枝状型 | 広がった毛細血管が枝分かれしている状態 |
| クモ状型 | 毛細血管がクモの巣のように広がっている状態 |
| 丘疹型 | 毛細血管の拡張によって皮膚が少し盛り上がり、周囲に血管が確認できる状態 |
毛細血管の広がり方はさまざまですが、酒さと違い、基本的には皮膚の炎症やニキビのような症状を伴いません。ただし、丘疹型では皮膚が盛り上がることがあります。
毛細血管拡張症の治療方法
毛細血管拡張症は自然に改善することは少なく、気になる赤みを改善するためには医療機関での治療が必要になります。現在、毛細血管拡張症に対しては、血管に作用するレーザー治療が一般的に行われています。
Vビームによるレーザー治療
Vビームは、血液中のヘモグロビンに反応する色素レーザーです。拡張した毛細血管にレーザーを照射することで、顔の赤みを改善します。
毛細血管拡張症の状態によっては、保険適用で治療できる場合があります。適用条件については診察時に確認することが大切です。
酒さとは
酒さとは、主に顔の中心部に赤みやほてり、ニキビのような症状が現れる慢性的な炎症性皮膚疾患です。
30〜50歳頃に発症することが多く、女性に多く見られる傾向があります。酒さは症状が長期間続くことがあり、状態に応じた治療が必要です。
酒さの種類4つ

酒さは症状によって以下の4種類に分類されます。
| 種別 | 症状 |
|---|---|
| 紅斑毛細血管拡張型 | 顔の赤みや毛細血管の拡張が見られる |
| 丘疹膿疱型 | 赤く盛り上がったぶつぶつや膿を伴う発疹が見られる |
| 瘤腫型 | 皮膚が厚くなり、こぶ状の変化が起こる |
| 眼型 | 目の乾燥、異物感、充血、まぶしさなど目の症状が出る |
紅斑毛細血管拡張型のように赤みだけが現れる場合もありますが、丘疹膿疱型ではニキビに似たぶつぶつが出ることがあります。
ただし、酒さによるぶつぶつは毛穴詰まりによるニキビとは異なるため、適切な診断が必要です。
酒さの治療方法

酒さの治療では、症状に応じてレーザー治療や薬による治療を組み合わせます。
Vビームによるレーザー治療
赤みや毛細血管の拡張が強い場合には、Vビームなどの色素レーザーによる治療が行われることがあります。
薬物治療
酒さでは、炎症やぶつぶつなどの症状に対して塗り薬や内服薬を使用する場合があります。症状や状態によって適した治療方法は異なります。
赤ら顔を悪化させないための注意点

酒さや毛細血管拡張症による赤みは、日常生活での刺激によって悪化する場合があります。症状を悪化させないためには、以下の点に注意しましょう。
・肌への強い刺激を避ける
・紫外線対策を行う
・急激な温度変化を避ける
・飲酒や香辛料など刺激物の摂取を控える
・ストレスをためない
・睡眠不足を避ける
洗顔時は低刺激の洗顔料を使用し、肌をこすらないよう優しく洗うことが大切です。
洗顔後は保湿を行い、皮膚のバリア機能を保ちましょう。また、紫外線は赤みを悪化させる要因になるため、日焼け止めや帽子などで対策することをおすすめします。
酒さ・毛細血管拡張症に効果があるレーザー治療
酒さや毛細血管拡張症による顔の赤みには、Vビームによるレーザー治療が行われることがあります。
当院では、Vビームプリマという色素レーザー機器を使用した赤み治療を行っています。Vビームプリマについて、治療の効果やダウンタイム、施術料金について解説します。
レーザー治療の効果
Vビームプリマは、595nmの波長を持つロングパルスダイレーザーです。
血液中のヘモグロビンに反応するレーザーを照射することで、赤みの原因となる拡張した毛細血管に作用します。照射範囲や出力を症状に合わせて調整できるため、毛細血管拡張症や酒さによる赤みに対して使用されています。
また、冷却機能を備えているため、皮膚への負担を抑えながら治療を行うことができます。
詳細:当院ではVビームPrima・ピコシュアを使って治療を行っています
ダウンタイム
レーザー照射後は、照射部位に赤みやヒリヒリ感が出る場合があります。
また、照射出力や部位によっては内出血が起こることがありますが、多くの場合は1〜2週間程度で改善します。強い照射を行った場合には、水疱やかさぶたが生じることがあります。
レーザーによる炎症反応で一時的に色素沈着が起こる場合がありますが、数か月程度で徐々に落ち着くことが一般的です。
施術料金・保険適用
Vビームプリマによる治療は、症状や診断内容によって保険適用となる場合があります。保険適用によるVビームプリマの施術料金例は以下のとおりです。
| 面積 | 10㎠まで | 20㎠まで | 30㎠まで | 40㎠まで |
|---|---|---|---|---|
| 1割負担 | 2,720円 | 3,220円 | 3,720円 | 4,220円 |
| 3割負担 | 8,140円 | 9,640円 | 11,140円 | 12,640円 |
上記は1回あたりの治療費です。
症状によっては複数回の治療が必要になる場合があります。また、照射範囲や症状によって料金は異なります。詳しい費用については以下の料金ページをご確認ください。
赤ら顔でお悩みの方はクリニックへご相談ください
酒さと毛細血管拡張症は、どちらも顔の赤みが出るため見分けが難しい場合があります。
毛細血管拡張症は、主に広がった毛細血管によって赤みが現れる状態です。一方、酒さは赤みだけでなく、ほてりやヒリヒリ感、ニキビのような症状を伴うことがあります。
症状によって適した治療方法は異なるため、自己判断せず専門医に相談することが大切です。当院では、皮膚科専門医・形成外科専門医が在籍し、Vビームプリマを使用した赤み治療を行っています。
顔の赤みや赤ら顔でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
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