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毛細血管拡張症は塗り薬で治療できる?効果や改善方法について解説

コラム
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毛細血管拡張症は、小さな血管が拡張することで、肌の表面が赤く見える症状です。この疾患は炎症や痛みを伴いませんが、見た目の問題で悩む方も多く、自然に治癒することはありません。そして治療には、レーザーによる治療が一般的です。しかし、通院せずに治療できないか気になる方もいるのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、毛細血管拡張症の薬による治療や効果、治療方法などについて詳しく解説します。

 

毛細血管拡張症について

ここでは、毛細血管拡張症の原因と症状について詳しく解説します。まずは、赤みの原因や症状を知り、最適な治療法を見つけましょう。

 

原因

毛細血管拡張症の原因は明確に判明していないものの、年齢や遺伝、女性ホルモンの影響が関係していると考えられています。生まれつき皮膚が薄い方は、毛細血管が透けやすく赤く見えやすいです。また、年齢と共に皮膚が変化することで、血管が赤く見えやすくなる方もいらっしゃいます。

 

他にも、妊娠中やホルモン剤などを使用している方は、女性ホルモンのバランスが崩れやすく、症状が現れやすい傾向があります。さらに、普段の日常生活も大きく関係しています。例えば、寒暖差の激しい場所にいる時やアルコール、香辛料を摂取した時は毛細血管が拡張しやすく、この拡張が戻らなくなることで毛細血管拡張症を発症するケースもあります。

 

症状

毛細血管拡張症は、皮膚の浅い部分にある毛細血管が拡張して、肌が赤く見える状態です。通常、毛細血管は見えませんが、拡張すると赤みとして現れます。症状は、単純型・樹枝状型・クモ状型・丘疹型・紅斑などに分類されます。タイプの種類によって、赤みの見え方が異なります。

 

これらの症状は一部です。他の疾患も考えられるため、肌の赤みでお悩みの方は一度医師による診断を受けておくと安心です。

 

塗り薬で治療できる?

毛細血管拡張症を塗り薬で治療することはできません。塗り薬ではなくVビームを使用した治療が一般的です。しかし、症状が酒さによる症状の場合、塗り薬で治療できることもあります。塗り薬は皮膚の炎症を抑える効果があり、酒さによる赤みやぶつぶつした症状を軽減できるでしょう。

 

しかし、薬による治療では、改善まで時間がかかるため、継続して薬を塗り続けなければいけません。塗り薬に加え、抗生物質や漢方薬などの飲み薬を併用する時もあり、症状に合わせて治療が異なります。

 

毛細血管拡張症と酒さの違いは?

ここでは、毛細血管拡張症と酒さの違いについて解説します。

毛細血管拡張症 酒さ
痛み 基本的になし ヒリヒリした痛みあり
有効な治療法 レーザー治療 レーザー治療・塗り薬・飲み薬

 

毛細血管拡張症

毛細血管拡張症は、基本的に痛みやかゆみなどの自覚症状はありません。血管が拡張することで、肌に透けて赤く見えているだけなので、炎症などもありません。大きな特徴としては、一度発症すると自然には赤みが消えない点です。

 

また、治療法としては毛細血管拡張症の場合、Vビームというレーザー治療のみが有効な治療法として日本では知られています。できやすい部位としては、鼻や頬に多くみられるため、炎症や痛みがない赤みについては、毛細血管拡張症が考えられるでしょう。

 

酒さ

酒さは、ヒリヒリとした痛みやかゆみ、チクチクした痛みなどの自覚症状があります。特に鼻や頬、額に赤みやニキビのような症状が現れることが一般的です。毛穴の炎症は起こりますが、ニキビと異なり、毛穴の詰まりや角化を伴わないため、ニキビとは間違えないようにしましょう。

 

毛細血管の広がりや顔全体の赤み、赤く盛り上がったり膿を伴うぶつぶつが見られます。酒さの有効な治療法としては、レーザー治療だけでなく、塗り薬や飲み薬なども有効な方法として積極的に採用されています。

 

赤みや炎症に効果のある治療法

肌の赤みや炎症に効果的な治療法について詳しく解説します。症状によって治療内容が異なるため、原因に合わせた正しいケアを行うことが大切です。

 

レーザー治療

毛細血管拡張症や酒さなど、肌の赤みに有効なのがレーザー治療です。Vビームと呼ばれる色素レーザーを使用することが一般的で、血管内の赤血球に直接作用することで、血管を縮めて肌の赤みを軽減します。

 

特に色素レーザーは、顔の赤みを改善するために効果的で、施術時間は1~10分程度で完了します。また、この治療法は保険診療でも適用される場合があり、肌の赤みの治療としておすすめの方法です。

 

塗り薬

酒さなどの赤みには、塗り薬が効果のある治療法として使用される場合があります。ここでは、主に病院で処方される3種類の塗り薬について解説します。

 

イベルメクチン

イベルメクチンは、酒さの原因であるニキビダニを減らして炎症を抑える塗り薬です。特に、酒さによるポツポツとした症状には、高い効果が期待できます。使用方法は、1日1回、肌に薄く伸ばして使用します。

 

効果が現れるまでには2週間程度かかるため、継続して塗り続けることが大切です。イベルメクチンは、海外で承認されているものの、国内では未承認薬となっています。しかし、安全性の高さや酒さに対しての効果が報告されている、有効な塗り薬です。

 

ロゼックスゲル

ロゼックスゲルは、免疫の反応を調整することで酒さの炎症を軽減する効果がある塗り薬です。この塗り薬は、副作用が少なく、国内の臨床試験では有効性と安全性が確認されました。そのため、ロゼックスゲルは、酒さの治療薬として代表的な薬となっています。

 

使用方法は1日1~2回、患部を洗浄後に適量を塗布します。効果は約2週間程度とされていますが、個人差があります。

 

アゼライン酸

アゼライン酸は、食品に含まれる成分から作られており、肌に刺激が少なく、酒さやニキビの治療に使われることがあります。約30年前から海外で使用されている薬でしたが、日本ではあまり知られていません。使用方法は、1日1~2回、患部を清潔にして塗りましょう。

 

効果は約2週間程度と言われることが多いです。アゼライン酸は、長期間の使用でも副作用が少なく、安全に使える塗り薬です。肌の赤みにお悩みの方にとって、気軽に使える塗り薬としておすすめです。

 

飲み薬

レーザー治療や塗り薬の他にも、飲み薬を使用する場合があります。ここでは、飲み薬について紹介します。

 

ビブラマイシン

ビブラマイシンは、炎症を抑えるために酒さやニキビ治療に使われる抗生剤の飲み薬です。

 

特に酒さなどによる毛穴の炎症を抑える効果や、赤いブツブツを軽減する効果があると言われています。副作用としては、吐き気や下痢、発疹などがあるため、異常を感じたら早めに医師に相談しましょう。

 

ミノマイシン

ミノマイシンは抗炎症作用があり、赤みを抑えることで、ニキビのような赤いブツブツや腫れ、膿を伴う酒さの治療に効果的です。

 

特に酒さの治療は長引く方が多く、完治するまでしっかり長期間の内服が必要になります。副作用としては、めまいやふらつきが報告されているため、使用中は注意しましょう。

 

まとめ

毛細血管拡張症は、血管が拡張することで肌が赤く見える症状で、自然に治ることはありません。一般的にはレーザー治療が有効ですが、酒さが原因の場合は塗り薬による治療も効果が期待できることがあります。塗り薬は炎症を抑え、症状を緩和するため、レーザー治療と併用することで改善が見込まれる場合もあります。

 

どの治療法が最適かどうかは、信頼できる医師に相談することが重要です。当院は、皮膚や傷跡などをきれいに治療することに精通した形成外科医が在中しています。毛細血管拡張症や肌の赤みなど、お悩みの際はぜひ一度ご相談ください。

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