汗管腫を根本改善できるポテンツァ治療!効果やダウンタイムを解説

汗管腫は、目の下などに現れる良性の腫瘍ですが、目立つ場所にできるため治療を検討する方が多い疾患です。そしてこの汗管腫は自然に消えることはほとんどなく、再発しやすくなっています。そんな汗管腫に対して、近年注目されているのが「ポテンツァ治療」です。本記事では、ポテンツァによる汗管腫治療の仕組みや効果、他の治療法との違い、治療の流れや費用感などをわかりやすく解説します。
ポテンツァとは?汗管腫の治療に選ばれる理由
ポテンツァは、極細の針を使って肌の真皮層まで高周波を照射しながら薬剤を直接注入する、新しいニードル治療です。この治療法は、肌の深い層に原因がある汗管腫やニキビに対して、根本改善が期待できる点が大きな特長となっています。
従来の汗管腫治療といえば、炭酸ガスレーザーや手術による切除が一般的でした。これらは肌を削るため、傷跡が残りやすく、ダウンタイムが長くなるというデメリットがありました。しかしこのポテンツァは、ダメージを抑えて熱と薬剤を疾患の原因の元に届けられるため、傷跡の心配や施術後の赤みもなども少なくなっています。そして、翌日からメイクができるので、「ダウンタイムを取れない方」「仕事が忙しい方」にも選ばれています。
また、針の長さや本数、照射モードなどを細かく調整できるため、汗管腫の状態に合わせたオーダーメイド治療が可能です。他の治療法と比べて少ない回数で高い効果が得られるとされており、汗管腫の治療だけでなく、肌の引き締めや肌質の向上といった美容効果にも期待できる最新の治療法です。
汗管腫におすすめの3つの治療法
汗管腫におすすめの治療法について解説します。
- ・ポテンツァ
- ・アグネス
- ・炭酸ガスレーザー
ポテンツァ
ポテンツァは、皮膚を削ることなく真皮層の腫瘍組織だけを破壊する最新治療です。従来の治療法のように皮膚を傷つけないため、傷跡や色素沈着のリスクが抑えられ、ダウンタイムも短いのが特長です。治療後は軽い赤みが出る程度で、翌日から普段通りの生活が送れるようになります。
施術には麻酔クリームを使用するため、痛みに弱い方でも安心して受けられるようになっています。ポテンツァでは腫瘍を一度にすべて除去するのではなく、繰り返し照射を行うことで徐々に小さくさせていくため、肌への負担が少なく、自然な改善が期待できます。また、女性に嬉しい「ニキビ跡の改善」「シミ」「しわ」「たるみ」など様々なお肌の悩みを一緒に改善できる点でも人気を集めています。
アグネス
アグネスは、高周波を用いて汗管腫を縮小させる治療法になり、先述したポテンツァと大きな違いはありません。この治療法でも極細の針を用いて汗腺へ直接作用し、針先から熱を加えることで腫瘍組織を徐々に破壊していきます。
お肌へのダメージが少なく、ダウンタイムが比較的短いのが特徴です。また、コラーゲン生成も促進されるので、照射した部分の肌質改善も期待できます。しかし、アグネスでは効果の実感には時間がかかるケースもあり、治療後は一時的に赤みや腫れ、かさぶたなどが生じることがあります。小さな汗管腫なら1回の施術で目立たなくなることもありますが、通常は3ヶ月間隔で3回前後の治療が必要と言われています。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、汗管腫を熱で除去する治療法です。出血はほとんどなく、腫瘍部分を正確に削れるため、汗管腫を正常な皮膚と同じ高さに整える目的で使用されます。治療では局所麻酔を行い、一つずつ丁寧に照射を重ねて行われます。
治療後は保護テープを貼ったままであれば洗顔やメイクが可能で、日常生活への影響は最小限です。しかし、術後は赤みや色素沈着、小さな凹みが数ヶ月続くことがあり、保湿や紫外線対策などのアフターケアをしっかり行わなければなりません。また再発しやすいため、複数回の治療が必要になるケースもあります。
ポテンツァ治療の流れ
ここでは、ポテンツァ治療の流れについて解説します。
カウンセリングと診断
ポテンツァ治療では、まず問診表に健康状態やお肌のお悩みなど基本的な情報を記入します。そして専門スタッフがカウンセリングを行い、気になる症状や理想とする仕上がりについてヒアリングが行われます。この時に、不安な点や質問などにも分かりやすく答えてくれるので、安心して治療を受けられます。
その後、医師が肌や汗管腫の状態を診察し、患者様一人ひとりに合った治療方針の提案が行われます。必要な治療回数や注意点、術後の経過についても最初の段階で相談できるので、要望があれば遠慮せずに伝えるようにしましょう。治療について納得できたら施術日を決定し、治療へと進んでいきます。
施術の流れと所要時間
ポテンツァの施術は、まず患部に麻酔クリームを塗り、十分に浸透させてから行います。麻酔が効いたことを確認できたら、極細の針を使って真皮層に高周波を照射しながら治療を進めていきます。
症状や範囲によって異なりますが、施術時間は約20分程度です。また、当院では痛みをできるだけ抑えられるよう、麻酔の方法や薬剤の配合にも工夫を行っています。患者様の不安をできる限り軽減し、安心して施術を受けられるような快適な環境となっています。
アフターケアと施術後の注意点
ポテンツァ施術後の肌は一時的に敏感になっているため、医師の指示に従い正しいケアを行いましょう。洗顔は当日から可能ですが、低刺激性の洗顔料を使い、ぬるま湯で優しく洗うことが大切です。
メイクは翌日からできますが、肌に負担の少ない軽めのファンデーションがおすすめです。クレンジングも刺激の少ないものを選び、こすらず丁寧に落としてください。また、血流が増えることで赤みや腫れが悪化する可能性があるため、施術直後は長時間の入浴や激しい運動は控えましょう。
当院では施術効果を高めるため、アフターケア日を用意しております。心配なことがあれば、遠慮なく医師にご相談ください。
ポテンツァ治療の注意点
ポテンツァは、肌への負担が少なく、ダウンタイムも比較的少ない治療ですが、いくつかの注意点があります。施術前にしっかり理解しておきましょう。
痛みとダウンタイム
治療後は、お肌に軽い痛みや赤み、腫れなどが一時的に発生することがあります。痛みは数時間以内に治まることがほとんどで、赤みや腫れも通常は数時間〜数日で落ち着きます。万が一、症状が悪化した場合や治まらない場合は、早めに医師に相談しましょう。
また、施術部分が内出血することもありますが、紫から黄色に変化しながら1~2週間かけて自然に吸収されていくので安心してください。他にも、針を使用するため、部分的にかさぶたができることもありますが、1週間ほどで自然に取れていくので自然に治癒していくのを待ちましょう。
翌日からはメイクでカバーできるため、日常生活に大きな支障はありませんが、不安な症状があれば早めに医師に相談することをおすすめします。
治療費の相場
治療費は、施術する部位や個数によって料金が異なります。数か所のみの治療であれば1万円前後、広範囲の取り放題プランでは1〜2万円までが相場です。麻酔を希望する場合は、別途追加で1,100円ほどかかりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
当院では、取り放題プランや1か所あたりの追加料金については、施術内容や部位ごとに細かく設定されています。ポテンツァは自費治療になるため、初回は予算に応じて施術範囲を相談してみるといいでしょう。
汗管腫(麻酔希望は+1,100円~) | 通常料金 |
---|---|
5か所まで | ¥8,800 |
10か所まで | ¥16,500 |
10か所以上+1か所 | ¥1,000 |
取り放題:額(30か所まで) | ¥16,500 |
取り放題:頬上部(片側30か所まで) | ¥16,500 |
取り放題:頬下部(片側30か所まで) | ¥16,500 |
取り放題:鼻(20か所まで) | ¥11,000 |
取り放題:口周り(顎含む20か所まで) | ¥11,000 |
取り放題:顎下(片側30か所まで) | ¥16,500 |
取り放題追加料金:汗管腫1か所 | ¥500 |
通院頻度と目安回数
通院頻度は、症状の程度によって異なりますが、一般的には1〜3ヶ月に1回のペースで、3〜5回ほどの通院が目安です。中には1回の施術で効果を実感できる方もいますが、回数を重ねることで徐々に自然な見た目に改善されていく方が多いです。
ポテンツァは、汗管腫の原因である真皮層の汗腺に直接働きかけるため、従来の治療法と比べても再発のリスクが低くなっています。しかし、生活習慣の乱れやスキンケアを怠ってしまうと、新たな汗管腫ができてしまう可能性もあるでしょう。再発を防ぐためにも、糖質や脂質を控えたバランスの良い食事や肌に負担をかけない丁寧なスキンケアを心がけることが大切です。治療後も日々の習慣を整え、効果をしっかり持続させましょう。
汗管腫にお悩みの方は当院にご相談ください
汗管腫は良性とはいえ、見た目の悩みから治療を希望される方が増えています。治療法としては、いくつかの選択肢がありますが、ダウンタイムが少ない最新治療の「ポテンツァ」が人気を集めています。この治療法は、汗管腫の原因に直接作用し、根本的な改善が見込めます。
当院では、できものの治療に特化した形成外科クリニックで、患者さま一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドのポテンツァ治療を行っています。「これは汗管腫か分からない」「他の治療法と比較したい」といったご相談も可能ですので、皮膚の腫瘍でお悩みの方はぜひ一度当院にご相談ください。
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