2024.5.24

「顔やデコルテなど、目立つ場所に赤いほくろができて悩んでいる」
「老人性血管腫は自分で治せるの？」

 

上記のような悩みや疑問を抱えている方はいないでしょうか。

赤いほくろの正体は、「老人性血管腫」と呼ばれる良性の血管腫かもしれません。老人性血管腫は、顔やデコルテなど目立つ場所に出来やすく、色も目立つことから治療を望む方が多い症状です。

 

この記事では、老人性血管腫の原因や治療の方法について解説します。実際に治療した方の声も紹介するので、治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

老人性血管腫とは

老人性血管腫とは、良性の血管腫の一種です。赤いほくろのように見えることから、別名「チェリースポット」と呼ばれています。老人性血管腫は、良性の血管腫のため命に関わる疾患ではありません。そのため、放置していても問題はありませんが「気になるので消したい」という方は、治療をすればきれいになります。

 

また、症状の名前に「老人性」と付いていますが、これは年齢を示唆するものではありません。10代や20代の若い人でも現れるケースもあり、通常のほくろと同様、全身にできるものです。
大きさは数ミリ（大きくても4ミリ程度）で、好発部位は顔・デコルテ・背中・腕などです。形はさまざまで、平坦な場合もあれば盛り上がっている場合もあります。

老人性血管腫は、痛みや痒みを伴わないため「気づいたらできていた」というケースも少なくありません。

 

老人性血管腫の原因

老人性血管腫の原因は、明確になっていません。好発部位や症状から考えられる原因は以下のとおりです。

 

• 紫外線の影響
• 加齢などホルモンバランスの影響
• 生活習慣の乱れ
• 遺伝

 

上記のように、さまざまな原因が考えられています。

 

老人性血管腫は自分で治せる？

老人性血管腫は自分で治せません。自分で無理に取ろうとすると、傷跡が残ったり、傷口が化膿したりするリスクがあるので絶対にしないでください。
なお、老人性血管腫には、塗り薬や内服薬・漢方なども効果がありません。病院で治療を受けない限り治せない疾患です。

 

老人性血管腫の治療方法

老人性血管腫の治療方法は大きく分けて以下の3種類です。

 

• レーザー治療
• 凍結方法
• 切除術

 

なお、老人性血管腫の治療は「自由診療」扱いになるので保険適用外となります。
次項で、それぞれの治療方法について詳しく解説します。

 

レーザー治療

老人性血管腫の治療には、レーザー治療が有効で、多くの病院で幅広く用いられています。ヘモグロビン（赤血球）に反応するレーザーを用いるため、血管腫の治療に最適です。周囲の肌を傷つけることなく血管腫のみにアプローチできるため、広範囲の治療もできます。

 

老人性血管腫のレーザー治療は、通常1回で終わります。レーザー治療の副作用として、皮膚が腫れたり赤くなったりする場合もありますが、2週間程度で消えることがほとんどです。体質によっては色素沈着を起こす可能性もありますが、長くても6ヶ月程度で消えてなくなります。

 

また、レーザー治療の痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的に「輪ゴムで弾かれたような痛み」といわれています。
痛みが苦手な方は、麻酔クリームなどで緩和できるので不安な場合はご相談ください。

 

凍結方法

凍結方法は、液体窒素を用いて治療する方法です。イボなどによく用いられる治療方法で、具体的には超低温の液体を患部に当て、急激に冷やすことで皮膚を壊死させます。つまり、低温火傷と同じ状態にします。治療箇所に痂皮（かさぶた）ができ、剥がれ落ちるタイミングで老人性血管腫も一緒になくなります。

 

凍結方法で治療する場合、血管腫が消えるまで治療をする必要があります。凍結方法は簡単に行えますが、強い痛みを伴うことが懸念点です。場合によっては色素が沈着し、傷跡が残るリスクもあります。

また、医師は液体窒素の量と塗布時間を、症状や体質に合わせて微調整しなければいけません。そのため、凍結法は医師の腕に左右される治療方法といえるでしょう。

 

切除術

切除術、つまり外科手術で治療を行う場合もあります。切除術を行うケースは、老人性血管腫が大きい場合や、別の疾患の可能性がある場合です。通常の外科手術と同様、メスやパンチを用いて施術するので、縫合した箇所は傷跡が残ります。体質によっては、ケロイド（傷跡が盛り上がること）になる可能性もあります。

 

ただし、ほとんどの場合レーザー治療もしくは凍結方法での治療が可能です。切除術を行うことは非常にまれなので、最終手段といえるでしょう。

 

老人性血管腫を放置しているとどうなる？

老人性血管腫は、悪性の腫瘍ではないため基本的に放置していても問題はありません。見た目が気にならない場合は、治療の必要はないといえるでしょう。
ただ、顔やデコルテなど目立つ場所にできた場合、治療を希望する方が多いことは事実です。化粧などで隠すことはできますが、やはり気になる方も多いでしょう。

 

治療時間も短く日帰りで行えるので、悩みを解決したい方は治療することをおすすめします。

なお、見た目が「赤」ではなく「赤黒い」場合は悪性腫瘍の可能性もゼロではないため注意が必要です。自分で判断ができない場合は、放置せずに病院に行くことをおすすめします。

 

老人性血管腫を治療した方の声

実際に老人性血管腫をレーザー治療した方の声を紹介します。
レーザー治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

『老人性血管腫をVビームレーザーで除去しました。レーザーは輪ゴムで弾かれる程度の痛みと聞いていましたが、本当にその通りで痛くなかったです。今までの悩みが、たった3週間で消えました。』

『老人性血管腫のレーザー治療をしてきました。治療時間は数分程度。料金は自由診療なので自費ですが、私は小さかったので1万円程度でした。拍子抜けするくらい簡単に終わりました。』

『おでこの老人性血管腫を取りました。私は痛みに弱いのでそこそこ痛いと感じました。』

『眉の近辺にできた老人性血管腫をレーザーで取りました。こんなに簡単に取れるのなら、もっと早く取っておけばよかった！』

※X（旧：Twitter）より引用

 

「治療をしてよかった」と感じている方が多いようです。上記の口コミ以外でも、次のような口コミが目立ちました。

 

• もっと早く治療すればよかった
• こんなに簡単に取れると思っていなかった

 

口コミを見ると、20代や30代の方でも治療を受けているので、年齢に関係なく発症することが分かります。ただ、「老人性」という名称に衝撃を受ける方が多いようです。先述しましたが、年齢は関係ないので安心してください。

また、1度のレーザーで老人性血管腫が消えることを知らない方が多い傾向にありました。老人性血管腫のレーザー治療は、基本的に1回、治療にかかる時間も10分程度で済みます。目立つ場所にできてしまい、悩みの種になっているのであれば治療を検討してみてください。

 

まとめ

老人性血管腫は自然に消えることはなく、自力で治すこともできません。ただし、良性の腫瘍で、放置していても命に関わる疾患ではないので安心してください。

しかし、顔やデコルテなど見た目が気になる箇所が好発部位のため、治療をしたいと思っている方も多い疾患です。

当院では、老人性血管腫の治療をレーザーで行っています。痛みが苦手な方でも、緩和できる方法をご提案しますので、まずはご相談ください。