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この消えない赤いあざって・・・ポートワイン母斑を見極めよう!

コラム
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赤ちゃんにできるあざは、数年で消えるものと一生消えないものがあります。
もちろん全く気にされない方もいらっしゃいますが、あざの種類や場所、濃さ、大きさによっては、レーザー治療を希望される方が多いです。

「その中でも今回は、単純性血管腫の一種であるポートワイン母斑に注目しました。
こちらでは、ポートワイン母斑とは何か、ポートワイン母斑とよく間違えられる2つのあざ、レーザー治療について解説していきます。

 

ポートワイン母斑とは

見た目

ポートワイン母斑は生まれつき存在する、境界がはっきりとしている赤いあざです。
赤色とは言っても、明るいピンク色から紫色まで幅広くみられます。
このあざの大小や濃淡がワインをこぼしたように見えることから、ポートワイン母斑という名前がついたとも言われています。
場所や大きさには個人差がありますが、主にお腹や背中、首の後ろ、顔、足などにみられます。

 

原因

ポートワイン母斑は生まれつきの毛細血管の異常が原因です。
局所的な毛細血管の膨張や増加によって、血管を通る血液が皮膚の下に集まり、あざは赤く見えています。
色味がピンクだったり暗い紫だったりするのは、毛細血管の集まりが皮膚のどの深さの層にあるかによって変わるからです。

 

大人になった時のポートワイン母斑

ポートワイン母斑にとって、何よりも特徴的なのは、自然に消えることがない点です。
消えないまま大人になるとあざのある皮膚が厚くなるため、人によって様々な変化が起きます。
色味が濃くなったり、褐色に変化したり、面積が大きくなったり、表面が盛り上がってきたりと、変化は幅広いです。
幼少期は気にしていなかったポートワイン母斑が、少しずつ濃くなったり膨らんできたりして、気にするようになった方は実際に多くいらっしゃいます。

 

スタージ・ウェーバー症候群

スタージ・ウェーバー症候群は神経皮膚症候群のひとつで指定難病にも数えられます。
簡潔に説明すると、毛細血管の形成不全によって脳や眼、皮膚に異常が起きてしまう病気です。

症状は以下の3つです。
・頭蓋内に血管腫ができることで、てんかん、知的障害などの症状
・顔面のポートワイン母斑
・眼の周囲で血管の形成不全が起こると、眼圧が高くなり緑内障や視力障害などの症状

顔のポートワイン母斑や、てんかん発作で気づく事が多い病気です。
指定難病というキーワードで心配になってしまう方は多いと思いますが、ポートワイン母斑があるだけで、スタージ・ウェーバー症候群だと決めつけずに、まずは専門医に相談しましょう。

 

ポートワイン母斑とよく間違えられるあざ

ポートワイン母斑とよく似ていて、見極めが難しいあざはいくつかあります。
その中でも今回は、2つのあざを挙げて比較していきます。

 

サーモンパッチ

サーモンパッチというあざは、眉間や額、まぶたなどにでき、顔の真ん中の付近にできる正中部母斑という赤あざのひとつです。
サーモンパッチは、境界がぼんやりとしていて表面は平坦ですが、ポートワイン母斑は境界がはっきりしていて、大人になると表面が膨らんでくることがあります。
またサーモンパッチは、9割以上が3歳までに消えるため、通常はレーザー治療をあまり行いません。
見極めが難しい場合は、クリニックにて正しい診断を受けると良いでしょう。

【サーモンパッチ】の詳細はこちら

 

イチゴ状血管腫

同じ赤あざにイチゴ状血管腫というものがあります。
緩やかに隆起する局面型と、大きく膨らむ腫瘤型、皮膚内部にできるため青く見える皮下型の3種類があります。
皮膚の表面にできて同じように赤色で見極めが難しい場合は、あざの表面に注目しましょう。
イチゴ状血管腫はイチゴのように表面がブツブツとしています。またイチゴ状血腫は、生後4週間頃までに出現して3~6歳頃に消えていきます。
赤みやふくらみが残ることもあるため、ポートワイン母斑であってもイチゴ状血管腫であっても、早期のレーザー治療がおすすめです。

【イチゴ状血管腫】の詳細はこちら

 

ポートワイン母斑のレーザー治療

あざのレーザー治療は、皮膚が薄く、あざの小さい幼児期に行うことで、治療効果が高くなります。
しかし、生後間もない赤ちゃんにレーザーを当てるのは不安に思われるお母様も多くいらっしゃいます。
そのような不安を解消するため、最後に当クリニックのレーザー治療について説明します。

 

レーザー治療について

当クリニックは最新レーザー機器VビームPrimaを使用しています。
施術時は冷たい空気を当てて肌を保護しながらレーザー照射を行っていきます。
輪ゴムでパチンとしたような痛みですが、従来のレーザー治療と比べると、冷却機能によりほとんど痛みは感じません。

また、ポートワイン母斑は大人になってからでもレーザー治療が可能です。
小さい頃から我慢してきた方や、最近になって精神的なストレスを感じるという方は、ぜひご相談ください。
術後は、状態によって軟膏治療や紫外線ケアを行います。医師は最善を尽くして副作用が消えるよう術後処置をします。わからないことがあれば医師に相談しましょう。


治療の費用

こども医療費助成制度の年齢であれば保険適用で、ポートワイン母斑のレーザー治療を行えます。
自己負担額は6歳未満であれば2割、それ以上であれば3割です。
詳しくはこちらからご覧ください。


ポートワイン母斑って消える?消えない?

まとめ

  1. ポートワイン母斑は生まれつき存在して、自然に消えることはない

  2. 他のあざと比較すると表面の凸凹、境界の鮮明さで見極められる

  3. レーザー治療はいつからでもできる


まずはお気軽に、ご相談ください

いかがでしたでしょうか。
ポートワイン母斑は、レーザー治療を行わなければ完全に消えることはありません。
ネットを見ていても、ほかのあざと見分けがつかない方、レーザー治療に不安を感じる方は是非当医院へご相談ください。

あざ治療をご希望の方は、
こちらからご予約ください