老人性血管腫はイボコロリで取れる?その他の治療方法も解説!
知らない間に顔や胸元などに赤い小さなイボができて気になっている方はいませんか?
痛みはないけど、どうしたら治るのか気になりますよね?
症状が重くないからこそ、病院には行かずに市販薬で治療を試みる方もいるかと思います。
このように自然にできた赤いイボの一種に老人性血管腫があります。
そこで今回は、老人性血管腫についての治療法や特徴などを詳しく解説します。
また、自分でイボコロリなどの市販薬を使った場合、老人性血管腫は治るのかについても紹介していきますので参考にしてください。
老人性血管腫とは
老人性血管腫とは、毛細血管の増殖によってできる良性の血管腫です。
老人性血管腫は、1mm〜5mm程度で豆粒状の大きさのものが一般的で、赤いほくろのような見た目をしています。
そのため「赤ほくろ」や「チェリースポット」とも呼ばれています。
老人性血管腫の特徴
老人性血管腫は身体のどこにでもできるものとされていますが、顔や胸元、背中や腕などに好発します。
「老人性」と名前がつけられていますが、20代で発症することも珍しくなく男女関係なく見受けられる血管腫です。
できたばかりのものは平坦な形をしていますが、年数が経過することによって盛り上がったり、色が濃くなったりすることもあります。
一般的に老人性血管腫は痛みやかゆみを伴うことはなく、健康上の問題はないとされています。
とはいえ、老人性血管腫は放置していても自然に治ることはないので、見た目が気になる場合は病院で適切な治療を受ける必要があります。
老人性血管腫の原因
老人性血管腫ができる原因は、はっきりとはわかっていないのが現状です。
しかし、老人性血管腫が発症する人の傾向を見ると、「加齢」「紫外線」「遺伝」が原因ではないかと考えられています。
老人性血管腫はイボコロリで取れる?
イボコロリなどの市販薬で老人性血管腫を取ることはできません。
老人性血管腫は、毛細血管の増殖によってできた血管腫なので、一般的なイボとは異なりますので、イボコロリでは治療の効果は期待できません。
現在、老人性血管腫の症状に効果のある市販薬は販売されていませんので、治療をする場合は病院での受診が必要です。
イボコロリの効果
イボコロリは、「サリチル酸」と呼ばれる成分でイボを柔らかくすることで取り除くことができる薬です。
一般的にイボコロリは、魚の目やタコのように皮膚が硬くなってできたイボに効果があります。
もともとイボは、ウイルスや荷重などのさまざな理由で皮膚が硬く盛り上がってできた、できもののことです。
その硬くなった皮膚を、サリチル酸の角質軟化作用を利用して柔らかくすることで取り除きます。
サリチル酸の効果が現れるには3〜4日かかりますので、患部が柔らかくなるまでは使用し続けることが必要です。
ただし、イボコロリを患部以外の部位についてしまうと、健康な皮膚も柔らかくなったり痛んだりすることがありますので注意して使用する必要があります。
もともとイボコロリは、手のひらや足の裏などの皮膚が厚く硬いところのイボを対象に作られた薬です。
そのため、顔や首などの角質の薄いところにイボコロリを使用するのは危険とされているので避けましょう。
市販薬で治療できないイボ
イボコロリなどの市販薬で治療できるのは、一般的なイボのみです。
しかし、イボにもさまざまな種類がありますので、症状によってはイボコロリで対処できないものもあります。
間違った処置をすると、かえって症状が悪化してしまうことになりますので、これから紹介する症状がある場合は病院に行くことをおすすめします。
ご自身で勝手に判断せず、専門医に相談することで早期の解決につながります。
水イボ
水イボとは、皮膚の小さな傷や毛穴からウイルスが侵入し、皮膚の細胞に感染してできるイボのことです。
イボの大きさは1〜5mm程度で比較的柔らかく、色はやや光沢のある肌色で丸みを帯びた形をしています。
水イボは、免疫力の低い子供のころに見られることが多く、基本的には自然治癒しますが完治するまでに1年以上かかることもあり、早急に確実な治療を希望する方は病院で治療を受けることもあります。
また、水イボは感染しますので、他の部位に次々と感染してしまうと治療にも時間がかかることになります。そのため、一度病院に相談することをおすすめします。
老人性イボ(脂漏性角化症)
老人性イボとは、皮膚の老化が原因でできるイボで、シミが時間の経過とともにイボ状に盛り上がってできたもののことです。
老人性イボは、30代から40代にかけて見られ始め、80歳以上の方はほぼすべての人に存在するともいわれています。
イボの大きさは数mm程度から1cmを超えるものもあり、色は褐色や黒色が多く、表面が硬く盛り上がっていてザラザラしているのが特徴です。
老人性イボは基本的に痛みはなく、良性腫瘍のため放置していても悪化することはありません。
しかし、老人性イボは自然になくなることはありませんし、年齢とともに増える傾向にありますので、見た目が気になって病院で治療を受ける人もいます。
尖圭コンジローマ
尖圭(せんけい)コンジローマとは、性器周辺や肛門周辺にできるイボのことで、性病の一種です。
尖圭コンジローマは、性感染症の一つであり性行為によってうつることがほとんどです。
最初は先が尖ったような形をした小さなイボですが、放置すると大きくなったり、数が増えていく傾向にあります。
尖圭コンジローマには痛みがなく、自覚症状もない
ため発見が遅れることで、他の部位に広がる可能性があるため、注意が必要です。
尖圭コンジローマは自然治癒することもありますが、感染することがありますので早めに治療することをおすすめします。
病院の治療方法としては外科療法と薬物療法とありますので、少しでも違和感を感じたりイボを発見した場合はすぐに病院へ行きましょう。
老人性血管腫を放置していたら?
老人性血管腫は、健康上に被害を及ぼすことはないので放置していても問題ありません。
しかし、老人性血管腫は自然に治ることはありませんので、目立つ場所に出来てしまった場合や見た目が気になる場合は、病院で治療してもらいましょう。
また、患部が赤黒い場合は悪性の腫瘍の可能性もありますので、一度病院に受診することをおすすめします。
老人性血管腫の治療法
老人性血管腫の治療は、形成外科でレーザー治療による除去が効果的です。
老人性血管腫は、内服薬や外用薬での治療はできませんので、レーザー治療で除去する治療が主流となっています。
レーザー治療
レーザー治療は通常1回の処置で終わり、治療後には腫れや内出血の症状が現れることがあります。
ただし、1〜4週間程度で消えることがほとんどで、痛みをともなうこともありません。
老人性血管腫のレーザー治療は、基本的に保険適用外の自由診療となりますが、最適な治療法と考えられています。
当院では「ブイビーム」を使用して老人性血管腫の治療をおこなっています。また、レーザー治療の手術は日帰りとなっていますので入院することもありませんので、時間をかけずに治療することができるのでおすすめします。
凍結療法・切除法
レーザー治療以外の治療法としては「凍結療法」「切除法」といった方法もあります。
凍結療法は比較的簡単にできる治療法で、老人性血管腫を液体窒素で急速に凍結させて破壊します。
破壊した患部はその後、かさぶたとなりはがれ落ち、新たな皮膚が再生されます。
しかし、凍結療法は半年から2年程色素が沈着し治療部分が瘢痕になる危険性をともないます。
患部のサイズが大きい場合は手術で切除する方法もありますが、老人性血管腫は通常5mm以下のことが多いため、手術で取り除くケースはほとんどありません。
また、切除した場合傷口を縫合しますので傷跡が残ってしまいます。
こうしたことから、老人性血管腫の治療にはレーザー治療が最適だと考えられます。
老人性血管腫は市販薬ではなくレーザー治療がおすすめ
老人性血管腫は、年数が経つと大きくなったり色が濃くなったりすることがありますが、放置していても悪化したり健康に被害を及ぼすことはありません。
しかし、老人性血管腫は自然に治ることはなく、イボコロリのような市販薬で治すこともできませんので、治療を行う場合は病院を受診する必要があります。
老人性血管腫の治療法はいくつかありますが、当院でおすすめしている方法はレーザー治療です。
レーザー治療は、痛みも少なく傷跡もきれいに消えることから、老人性血管腫の治療にはレーザー治療をおすすめしています。
当院では、皮膚科と形成外科の専門医がそれぞれ在籍しており、さまざまなできものやアザなどのレーザー治療を行っていますので、実績も豊富です。
患者様に寄り添った医療を心がけ、ひとりひとりにとって最適な治療を提案させていただきますので、ぜひ一度当院にご相談ください。
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