Vビームの施術後に紫斑ができたら?治療の効果とダウンタイムについて

Vビームは毛細血管拡張症や赤ら顔、単純性血管腫などの治療に効果的なレーザー治療です。しかし、施術後に紫斑(しはん)と呼ばれる赤紫色の斑点が現れることがあり、不安に感じる方も少なくありません。紫斑は治療効果の一環として現れることが多く、通常は一時的なものです。本記事では、Vビーム施術後の紫斑の原因や治療効果、ダウンタイムについて詳しく解説します。
Vビームとは?
Vビームとは、顔の赤みや赤ら顔、毛細血管拡張症などの治療に使われる医療用レーザーです。特徴は、血液中のヘモグロビンにのみ反応する点で、熱の力を利用して赤みを改善します。このレーザーは、赤みの治療だけでなく、ニキビ跡の赤みや傷跡、小じわのケアにも効果が期待できます。また、施術時には冷却ガスを噴射しているため、痛みや肌への負担が少ない安全性の高い治療です。しかし熱を利用して施術するため、施術後は紫斑や赤み、腫れなどが伴う場合があります。
Vビームが効果のある症状
Vビームが効果的な症状としては主に下記の3つになります。
- 毛細血管拡張症
- 赤ら顔
- 単純性血管腫
毛細血管拡張症
毛細血管拡張症とは、皮膚の表面にある毛細血管が拡張してお肌に透けて見えてしまう状態です。特に 鼻やホホなどに現れやすく、お顔全体が赤みを帯びてしまうこともあります。毛細血管拡張症は自然に消えにくいことが特徴なので、市販薬ではなく適切な医療機関での治療が必要です。Vビームはこの拡張した毛細血管に作用し、血管を破壊することで赤みを軽減します。特に、強めの照射を行うことでより効果が期待できますが、紫斑などのダウンタイムが発生するので医師と相談することをおすすめします。
赤ら顔
赤ら顔とは、鼻や頬を中心にお肌に赤みが目立つ状態のことです。中には酒さ(しゅさ)と呼ばれる皮膚疾患が原因となる場合もあります。この赤みのはっきりとした原因は不明ですが、 遺伝や皮膚の薄さ、紫外線、加齢などの体質的な要因や飲酒や辛い食べ物、気温差などによって悪化すると考えられています。症状が進むとほてりやかゆみ、ヒリヒリとした痛みを伴ってしまうことがあります。また、酒さの場合は、単なる赤みだけでなく ニキビのようなポツポツやゴツゴツした感じなどが見られるため、見た目を気にして治療を考える方も少なくありません。
単純性血管腫
単純性血管腫は、生まれつき存在する赤いあざの一種です。基本的に自然に消えることはなく、時間が経つと色が濃くなることや盛り上がってくることがあります。そのため、できれば早い段階での治療が推奨されていますが、年齢関係なく大人になってからでも治療は可能です。治療法としては、レーザー治療が主流ですが、他にも冷凍療法や放射線療法を用いる場合もあります。特に顔に血管腫がある場合、眼や脳にも血管腫があることがあるため、早めの診察を受けると安心です。
治療の注意点と必要なアフターケア
治療の注意点はいくつかありますが、ここでは下記の2つの内容を中心に解説します。
- 紫斑(しはん)が発生する可能性がある
- アフターケア
紫斑(しはん)が発生する可能性がある
Vビームレーザーの施術後、一時的に紫斑(しはん)と呼ばれる内出血が起こることがあります。これはレーザーによって血管が破壊され、赤血球が血管外へ漏れ出すことで起こる現象で、打撲による内出血と同じようなものです。特に強めに照射する場合では、紫斑が出る可能性が高くなってしまいます。
紫斑は施術のちゃんと効果が現れている証拠でもあり、ほとんどの場合は2~3週間程度で自然に消えていきます。 まれに消えるまでに時間がかかることもありますが、基本的に心配する必要はありません。
アフターケア
レーザー照射後の肌は非常に敏感になっているため、外出時には紫外線対策が必須です。日焼けによる炎症は「回復の遅れ」や「効果に悪影響」を与える可能性があります。 特に、過度な日焼けは色素沈着を引き起こすことがあるため注意しましょう。
紫斑(しはん)について
ここでは「発生する原因」「必要な対応」の2つを中心に、紫斑の発生する原因や対処法を解説します。紫斑について正しい理解と対処法を知り、安心して施術を受けられるようにしましょう。
紫斑が発生する原因
Vビーム照射後に紫斑が生じるのは、皮膚表面の血管が壊れるためです。顔全体に弱く照射する場合には紫斑は起こりにくいですが、局所的な毛細血管拡張や赤あざに対して強く照射すると、紫斑が現れることがあります。むしろ、十分な効果を得るためには紫斑が出る程度の強さで照射する必要です。 紫斑が現れることは、レーザーが適切に作用している証拠でもあり、紫斑が治まるときれいに治るので心配する必要はありません。
紫斑ができたときに必要な対応
必要な対応としてはまず、患部に刺激を与えないことが大切です。洗顔を行う際には、ぬるま湯を使用し、洗顔料をしっかり泡立てて優しく洗うようにしましょう。ゴシゴシこすったり、スクラブ入りの洗顔料を使ったりすると、肌への負担が大きくなるため避けましょう。また、熱すぎる温度での入浴や長時間の入浴やサウナ、高温のシャワーは血行を促進し、紫斑が悪化する可能性があります。入浴は短めにし、ぬるめのお湯を使用することをおすすめします。
「どうしてもダウンタイムが気になる」「紫斑を少なくしたい」という方は、照射のパワーについて事前に医師と相談しておくとよいでしょう。
まとめ
Vビームは毛細血管拡張症や赤ら顔、単純性血管腫などの治療に効果的なレーザー治療ですが、施術後に紫斑が現れることがあります。紫斑は一時的な反応であり、通常2~3週間程度で自然に消えていくので安心してください。ダウンタイムを最小限に抑えたい場合は、医師と相談しながらレーザーの出力を調整することもできます。
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