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ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の原因は?治療方法と治療費・予防方法について解説

コラム
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顔のシミは、年齢を問わず気になるものです。シミにはさまざまな種類がありますが、もしかするとそれはADMかもしれません。

「ADMができる原因は?」「どんな治療方法がある?」「放置していたらどうなる?」などの悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ADMの原因や特徴、治療方法について詳しく解説します。シミの治療をしたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

 

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とは?

ADMとは「Acquired Dermal Melanocytosis」の略語で、後天性のシミの1種です。後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれることもあり、20歳前後に現れることが多い症状です。日本・韓国・中国などの東アジアのアジア人に現れることが多いといわれています。
まずは、ADMの原因や特徴について解説します。

 

ADMの原因

残念ながら、ADMの原因は明らかになっていません。まだまだ不明な点が多いものの、以下の原因ではないかと考えられています。

● 両親からの遺伝
● 紫外線の影響
● 女性ホルモンの影響

はっきりとした原因は分かっておらず、自然治癒することはありませんが治療で消せる症状です。ADMの治療については、後ほど詳しく解説します。

 

ADMの特徴

ADMは、両側の頬や小鼻、目の下などに点状に集結した小さなシミが左右対称に現れます。「後天性真皮メラノサイトーシス」という名の通り、「真皮」と呼ばれる深いエリアに発症するのが特徴です。

ADMは20歳前後に発症するといわれていますが、まれに10代でも発症することもあります。灰褐色や青褐色など、くすんだ色をしているのが特徴です。ファンデーションを塗った際に、シミが灰色や紫になればADMの可能性が高いといえます。

 

また、ADMは好発部位が似ている「肝斑」や「そばかす」と間違われやすい症状です。大きな違いは「発症エリア」なので、自分でシミの種類を判断することは難しいでしょう。

人の肌は、大きく分けて浅い順から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分かれています。皮膚の浅いエリア「表皮」に発症する肝斑やそばかすに対し、ADMは皮膚の深いエリア「真皮」に発症します。

 

シミが発症している箇所や色、発症した年齢などから専門医が診断します。気になるシミができた場合は、早めに専門医を受診しましょう。

 

ADMの治療について

ADMは、レーザー治療が効果的です。自然に治ることはなく、美白化粧品などを使用しても症状は改善しません。
治療方法や治療期間・治療費、気になる副作用について詳しく解説します。

 

ADMの治療方法

ADMは、レーザーによる治療が最も効果的です。レーザーにもさまざまな種類がありますが、今回はADMの治療でよく使われる「ピコレーザー」と「Qスイッチレーザー」を紹介します。

 

ピコレーザー Qスイッチレーザー
パルス幅
(照射時間)
1兆分の1秒 10億分の1秒
シミへの
アプローチ方法
衝撃波 熱エネルギー
メリット ・ダウンタイムが短い
・肌へのダメージを最小限に抑えられる
・他のレーザーと比べて痛みが少ない
・ピンポイントにシミにアプローチできる
・メラニン色素に対して強く反応するため効率よい治療ができる
デメリット ・治療回数が多くなるため費用が高くなる
(ADMの場合2~5回)
・熱エネルギーによる色素沈着が起きる可能性がある
・レーザー照射後の赤みが2~3ヶ月続く場合がある

当院では、ピコレーザーを用いた治療が可能です。ほかのレーザーと比較すると、照射時間が短いため肌へのダメージが少なく、副作用によるダウンタイムを最小限に抑えられます。

ピコレーザーは、シミやアザの治療以外にもタトゥーやアートメイクの除去など幅広い治療に使用される最新のレーザー治療です。

 

ADMの治療期間

ADMは、ほかのシミと比べると治療間隔が長く、個人差はありますが3~6ヶ月ほどかかります。先ほども解説したとおり、ADMは皮膚の深いエリア「真皮」に発症するため、1回の治療では消えないことがほとんどです。
複数回に分けてレーザーを照射しなければいけないため、どうしても治療期間が長くなってしまいます。つまり、ADMはレーザーを照射したからといって、すぐに消えるシミではありません。
時間をかけて治療をしなければいけないので「効果がない」と誤解しないようご注意ください。

 

ADMにかかる治療費

ADMは、使用するレーザーと治療範囲によって治療費は異なります。ADMにかかる治療費は、レーザーを照射する範囲によって異なります。ADMは保険治療が可能になります。治療費の目安は以下の通りです。(3割負担金額)

 

種類 費用
PICOスポット 1ショット385円
PICOトレーニング 6,930円
PICOフラクショナル 15,400円

 

症状によって治療方針は異なるので、まずはご相談ください。

参照:ご予約・受診の流れ|大阪梅田クリニックあざレーザー治療サイト費用|大阪梅田クリニック

ADMの治療に伴う副作用

レーザー治療をおこなうと、副作用によるダウンタイムが発生する場合があります。腫れや赤み、かさぶたなどの症状が代表的です。まれに色素沈着を起こす可能性もありますが、症状は長くても2~3ヶ月で治まります。

重要なのは、アフターケアです。レーザー照射後はテープで保護しますが、触ったり擦ったりしないようにしてください。また、炎症を起こすリスクがあるため日焼けにも要注意です。
治療後は医師の指示に従い、正しいケアをおこなうことでダウンタイムの期間を短くできます。

 

ADMの予防方法

ADMは自分で治すことはできませんが、日頃から予防することはできます。日常でおこなえる予防方法を3つ紹介します。

 

紫外線予防をする

日頃から紫外線を浴びないよう、適切な対策をおこないましょう。紫外線は、シミの原因となるメラニンを増やしてしまいます。
日焼け止めを塗布するだけではなく、帽子・日傘・サングラスの使用も効果的です。日差しの弱い日でも、紫外線は降り注いでいます。そのため紫外線予防は、1年を通しておこなってください。

 

正しいスキンケアをおこなう

自分の肌に合った化粧品や洗顔料を使用し、正しいスキンケアを心がけましょう。用途が同じ化粧品でも、含有成分や成分の配合量が異なるため、自分の肌に合う・合わないは必ずあります。

自分の肌に合わないと思った際は、すぐに使用をやめましょう。合わない製品を使用し続けた場合、思わぬ肌トラブルを招く可能性もあります。自分の肌に合った製品を使用することが重要です。

 

生活習慣を見直す

生活習慣を1度見直すことで、シミの予防につながることもあります。「無意識に顔を触るクセがないか」「長時間マスクを着用していないか」「洗顔時に顔をゴシゴシ洗っていないか」など、生活習慣を振り返ってみてください。

表皮の1番外側にある「角層」は、わずか0.02㎜です。特に顔の肌は非常にデリケートで、ダメージに弱いため注意してください。日頃から「摩擦」を避けることが大切です。

 

まとめ

ADMは、自然に治ることはなく、美白化粧品などを使用しても症状の改善にはつながりません。治療に時間はかかりますが、ADMはレーザーによる治療が効果的です。治療をすれば、気になる見た目の問題を解決できるでしょう。
当院では、シミやあざ全般に関する治療をおこなっております。顔のシミでお悩みの方も、レーザー治療に不安を抱えている方も、まずは当院へご相談ください。

あざ治療をご希望の方は、
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