老人性血管腫は自然に消える?治療方法を徹底解説
目次
老人性血管腫とみられる赤いほくろができた場合、「このまま放置していいのだろうか?」「悪性ではないか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
一般的に老人性血管腫は悪性の腫瘍ではないため、放置していても健康上の問題はありません。しかし、自然に消えることはなく、見た目が気になることから治療を望む方が多くいらっしゃいます。
本記事では、老人性血管腫は自然に消えるのか、といった疑問のほか、具体的な治療方法や治療費用、治療期間について詳しく解説します。
老人性血管腫とは?
老人性血管腫とは、一般的なほくろと同様、全身にできる良性の腫瘍です。見た目が赤いほくろのようであることから「チェリースポット」や「ルビースポット」とも呼ばれます。
好発部位は、顔や胸元、背中、腕などです。大きさは数ミリ~小豆程度のものが一般的で、形は平坦なものから盛り上がっているものまで、人によってさまざまです。
痛みやかゆみは伴わないため日常生活に支障をきたすことはなく、気付いたらできていたというケースが多いのが特徴です。
また、「老人性」という名前が付けられていますが、必ずしも高齢者だけに現れるわけではありません。20代から出現することもあり、男女問わず若い世代でも発症する可能性は十分にあります。
老人性血管腫は自然に消える?
老人性血管腫は、良性腫瘍であり放置していても健康上の問題はありません。しかし、自然に消えることはなく、加齢により大きくなったり、数が増えたりすることもあります。そのため、「見た目が気になる」「綺麗に治したい」という場合は治療が必要です。
また、できた箇所によっては目立つだけでなく、服に擦れて出血や化膿を起こす恐れもあります。
赤いほくろのような症状は、皮膚がんなど別の病変である可能性も否定できないため、気付いた時点や不安を感じた時点で、一度専門医に相談することをおすすめします。
見た目によるセルフチェックガイド
ご自身で「これかも?」と感じた際に参考となる、老人性血管腫の特徴をまとめました。ただし、最終的な判断はクリニックでの診察が必要です。
色
鮮やかなさくらんぼ色(チェリーレッド)から、ルビーのような深い赤色、時には紫色。
大きさ
通常は直径1mm〜5mm程度。針の頭ほどの極小サイズから小豆粒大までさまざま。
形状
皮膚の表面とほぼ同じ高さで平坦なものから、少し盛り上がったドーム状のものまである。表面はなめらかで、光沢を帯びて見えるのが特徴。
できやすい場所
主に胸、お腹、背中といった体幹部に多く見られるが、顔や首、腕や脚など全身どこにでもできる可能性がある。
他の症状との見分け方
ほくろとの違い
最も分かりやすい違いは色です。一般的なほくろはメラニン色素による茶色や黒色ですが、老人性血管腫は毛細血管の増殖による血液の色である赤色や紫色をしています。
ニキビとの違い
ニキビは毛穴の炎症であり、しばしば痛みを伴い、中心に膿を持つこともある一時的なものです。一方、老人性血管腫は痛みもかゆみもなく、一度できると自然に消えることはありません。
いぼとの違い
ウイルス性のいぼなどは表面がザラザラしていることが多いですが、老人性血管腫の表面は滑らかです。
老人性血管腫の原因
老人性血管腫の根本的な原因は、はっきりと解明されていません。しかし、日に当たる箇所にできやすいという好発部位の傾向から考えて紫外線の影響が原因の一つとして考えられています。また、加齢とともに増えていく傾向にあるため、老化も深く関係しているといわれています。
老人性血管腫ができやすい人
老人性血管腫ができやすい人の例は以下のとおりです。
- 高齢者
- 家族に老人性血管腫ができている
- 屋外での仕事・レジャーの機会が多い
- 生活習慣が乱れ気味である
- 妊娠期や産後・更年期である
さらに詳しい原因について知りたい方へ
老人性血管腫がなぜできるのか、より詳しいメカニズムについては、以下の記事で解説しています。
老人性血管腫(赤ほくろ)の原因を解説!治療はレーザーがおすすめ!
老人性血管腫の治療について
老人性血管腫は内服薬や外用薬(塗り薬)で消すことはできないため、血管腫に直接アプローチする外科的治療やレーザー治療が行われます。
老人性血管腫の治療方法
治療方法は、大きく分けて以下の3種類があります。
■レーザー治療
レーザー治療には、Vビームや炭酸ガスレーザーがあります。Vビーム は、赤い色素(血中のヘモグロビン)にのみ反応するレーザーを用いた治療方法です。対象とする組織にのみ作用するため、正常な皮膚へのダメージや傷跡を最小限に抑えることができます。
当院では、厚生労働省承認機器である米国シネロン・キャンデラ社製の最新機器「Vビームプリマ」を使用しています。従来の機器より高出力化し、治療時間の短縮やダウンタイムの軽減を実現。冷却機能も向上しており、より痛みを抑えた治療が可能です。痛みの感覚は軽く輪ゴムで弾かれる程度ですが、ご不安な場合は麻酔の使用も可能です。
■切除術
老人性血管腫のサイズが非常に大きい場合は、メスやパンチでくり抜いて切除します。しかし、通常の老人性血管腫は4ミリ以下のため、切除術による治療はごく稀です。
皮膚がんなど別の疾患が疑われ、病理検査を行う目的で実施されることがあります。
■凍結療法
液体窒素を使用して治療箇所を凍結させ、組織を壊死させる方法です。かさぶたが剥がれ落ち、新たな皮膚が再生されます。
簡単にできる治療ですが、強い痛みを伴いやすく、術後に色素沈着や傷跡が残るリスクがあります。
老人性血管腫にかかる治療費
美容目的(見た目の改善)で老人性血管腫を治療する場合、基本的には保険適用外の自由診療(自費診療)となります。悪性が疑われる場合の検査・切除術などは保険適用となるケースもあります。
| 老人性血管腫にかかる治療費の目安 | ||
|---|---|---|
| 治療方法 | 費用の目安 | 備考 |
| レーザー治療 | 5,000円~1万円程度 | 自費診療。傷跡が残りにくい |
| 切除術 | 7,000円〜1万円程度 | 保険適用の場合(病理検査含む) |
| 凍結療法 | 8,000円~1万円程度 | 複数回の通院が必要になる場合あり |
上記は一般的な相場です。実際の費用は病変の大きさやクリニックによって異なります。
老人性血管腫の治療期間
老人性血管腫の治療は、基本的に日帰りで行うことができます。ただし、治療法によってダウンタイム(肌が回復するまでの期間)は異なります。
■レーザー治療
レーザーの治療自体は、通常1回で終了します。照射後は軽い赤みや内出血が出ることがありますが、通常1~2週間程度で自然に薄れていきます。当日からシャワーも可能です。
■切除術
手術は1回の治療で済みますが、抜糸のために再来院が必要です。切除した部分は、細い傷跡として残る場合があります。
■凍結方法
血管腫がなくなるまで複数回の治療が必要になることがあり、回数は個人差が大きいです。治療後は、半年~2年程度、色素沈着が残るリスクがあります。
診察から治療までの流れ
1. ご予約・診察
公式サイトの申し込みフォームやお電話にてご予約をお取りください。診察にて専門医が症状を確認し、最適な治療計画をご提案します。ダウンタイムや痛みの不安など、不明な点は遠慮なくご質問ください。
2. 写真撮影・施術準備
施術の経過を正確に確認するため、事前に患部の写真撮影を行う場合があります。お顔の治療の場合はメイクを落としていただきます。(クリニックにパウダールームを完備しております)
3.照射・施術
レーザーから目を保護するためのシールドなどを装着し、照射を行います。必要に応じて事前に麻酔(クリームやテープ)を使用します。施術自体は数分〜10分程度で終了します。
4. アフターケア・ご帰宅
照射後はクーリング(冷却)や軟膏の塗布などのケアを行い、ご自宅での過ごし方をご説明します。レーザー治療の場合、患部を避ければ当日からメイクをしてご帰宅いただくことも可能です。
まとめ
老人性血管腫は、自然に消えることのない良性腫瘍です。放置していても健康上の問題はありませんが、皮膚がんなど別の病気が隠れている恐れもあるため、自己判断は禁物です。
また、「服に擦れて痛い」「見た目が気になる」という方は早期に悩みを解消することができます。当院では、肌への負担や痛みを最小限に抑えた「Vビームプリマ」による治療を行っております。気になる「赤いほくろ」がある方は、一人で悩まず、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
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