単純性血管腫
単純性血管腫
単純性血管腫について
単純性血管腫は、ポートワイン母斑ともいわれており、生まれつき生じる赤あざです。
特徴としては、
・表面は平坦で範囲や形、大きさは人によって様々。
・からだの成長とともにあざの面積も大きくなる。
・無治療で年齢を重ねると、ボコボコとした腫瘤を形成することもある。
が挙げられます。
単純性血管腫は自然に消える事はなく、からだの成長とともに大きくなってしまうことからも、お子さんが小さいうちに早めに治してあげることで、その後の負担を減らしてあげることができます。
いちご状血管腫やサーモンパッチとの違い
単純性血管腫は平坦な赤あざに対して、いちご血管腫はいちごのようにぷつぷつと盛り上がっている赤あざになります。
サーモンパッチは単純性血管腫同様、あざの境界がはっきりしていない赤あざですが、正中部母斑と呼ばれているように、顔の真ん中にできることが多いです。
このようにあざの種類によって、治療方法が変わってくることもあるため、クリニックにて正しい診断を受けることが大切です。
単純性血管腫を合併する病気
・Sturge-Weber症候群(スタージ・ウェーバー症候群)
単純性血管腫が顔の片側のおでこから頬部にかけて広範囲に存在する場合は、Sturge-Weber症候群という病気の可能性を考えなければいけません。
Sturge-Weber症候群はてんかん発作などの脳神経症状や緑内障などの眼症状を伴うことがあるため、早期の診断が重要です。
・Klippel-Trenanay―Weber症候群(クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群)
単純性血管腫が1本の上肢または下肢のほぼ全体、もしくはそれ以上の範囲にある場合はKlippel-Trenanay―Weber症候群を考える必要があります。
毛細血管だけではなく、静脈、動脈、リンパ管にも奇形を起こし、疾患の肢が肥大します。
生まれつき手足の指に形態異常を合併することもあります。
Klippel-Trenanay―Weber症候群の診断には、血液検査や画像検査などの全身検査が必要となります。
いずれも根本的な治療は難しいですが、体表面の血管腫に対してはレーザー治療を行います。
単純性血管腫について
単純性血管腫ができる原因は、単純性血管腫は、皮膚の毛細血管が異常に増殖したり、拡張したりすることで出来ますが、根本的な原因はまだわかっていません。
遺伝性はなく、妊娠中の出来事なども全く関係ありません。
単純性血管腫の治療方法
単純性血管腫は自然に消えることはなく、大人になると色が濃く、皮膚が分厚くなりぼこぼこと腫瘤ができることがあるため、赤ちゃんのうちから治療を開始します。
あざの治療にはレーザーを使用します。
当クリニックでは最新レーザー機器「Vビームプリマ」を用いて治療を行っています。施術時は冷たい空気を当てて表皮を保護しながらレーザー照射を行うため、痛みが少なく、数分で終了します。
Vビームプリマは従来のレーザー機器と比べてお肌への負担や痛みを最小限に抑えることができるため、お子さんにも安心して使うことができます。
保険適応となり、3カ月間隔で施術を行いながら経過を診ていきます。あざの治療は長期戦ですので、焦らずにじっくりと治していきましょう。
治療後の副作用や術後の注意点
レーザー照射後は血管が壊れるため、内出血(紫斑)が起こります。また、熱を加えるため、赤く炎症が起こったり、水ぶくれなど軽いやけどのような症状がでる可能性があります。
また、炎症後の色素沈着が起こり、しばらく茶色く色がついてしまうことがあります。
施術後は、軟膏処置や紫外線ケアを行いますので、医師の指示に従うようにしてください。
不安なことがあれば、遠慮なく相談してくださいね。
治療費用
赤ちゃんのあざは保険適用となります。
また大阪市の助成金の適用を受けることにで、より負担を減らしての治療が可能となります。
詳しくは医師までご相談ください。
単純性血管腫は治療が可能
単純性血管腫は自然に消えることはないので、心配になってしまいますよね。
しかし単純性血管腫をはじめ、赤あざはレーザーによる治療が可能です。
当クリニックではまずはあざの状態を診て、治療を進めています。
さいごに
お子さんのあざは、自分のこと以上に心配になります。
当クリニックではそんな親御さんの心配が少しでも和らぐよう的確な治療・ケア・アドバイス等を行っています。
ぜひ、クリニックにいらしてみてください。
あざ治療をご希望の方は、
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